三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「任侠学園」です。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「任侠学園」

今野敏さんの任侠シリーズ小説の映画化。「反社会勢力」がこれほど社会から敵視されている時代に「任侠・・・」ってどうなの?…と思いつつ鑑賞。で、面白かったです。

 

世の為人の為。社会貢献が大好きな弱小ヤクザ阿岐本組の組長が引き受けた、経営不振の高校の建て直し。理事として乗り込んだ学園はガラスが割られ、部活もない無気力ぶり。強そうにも怖そうにも見えない5人の組員たちは、荒れた高校を再建することができるのか… 作り話の都合の良さばかりでなく、感動話にしない現実的な結果も描かれていて、甘辛のさじ加減がほどほど良いです。

 

かっこ良さ独り占めは、阿岐本組№2の日村役の西島秀俊。笑わない無口な男が、『一歩踏み出せ!世界は簡単に変わるんだ』と語る言葉は、ズシリと重くてストンと胸に落ちたし、『お前のバットはガラスを割るためにあるのか?』という手紙もグッときました。

 

小さな笑いは随所にあるが、笑いの最大の功労者は西田敏行さん。人情家だがヤクザらしいしたたかさも当然あります!という組長を演じて大きな笑いを独占。改めてスゴイ俳優さんだなぁ…と思う。最後に「また逢う日まで~」とテーマ曲まで歌ってくれています。

 

指定広域暴力団ではないという阿岐本組の掟、三か条が面白い。
1.カタギには迷惑をかけない 2.戦うときは正々堂々とやる 3.出された物は残さず食う 

組員が直立不動で斉唱するこの掟。12はヤクザさんにおまかせして、掟3を家庭での食卓の掟にする!のもいいかも。

 

◎日曜かんたんブランチ

アボカドを丸ごと使って「アボカドとハムのグラタン」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

昭和36年、アイ・ジョージさんのヒット曲「硝子のジョニー」をお届けしました。

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