三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「アド・アストラ」です。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「アド・アストラ」

月に憧れる時代は過ぎ、前澤社長でなくても月に行けるようになった近未来。 死んだと聞かされていた父さんが生きていて、それも遠い遠い宇宙の彼方で、地球に危害をもたらす悪人になっていると聞かされたら、あなたはどうする? 

派手な宇宙戦争もなく、邪悪な怪物も出てこない。父を求める男の孤独な旅を描いた映画で、評価は二分しそう。

 

主人公のロイ(ブラッド・ピット)が宇宙基地から落下するオープニングはスリリングで、眩暈を覚えそうな緊張感に惹きつけられる。

しかしその後の舞台はほぼ宇宙空間のみ。主な登場人物はほぼロイ独り。台詞は少なく、ほとんどがロイの心の呟きで綴られるという、いわば密室の心理劇。漆黒の宇宙空間を無機質な宇宙船での長旅… 効果的な音楽が究極の孤独を感じさせてくれます。

 

見どころはブラッド・ピット! こんなに上手い俳優だったかと今更に再認識。憂いをおびた青い瞳で宇宙の彼方を見つめる横顔に、『やっぱり美形だ…』と呟いてしまう。

 

父役のトミー・リー・ジョーンズは少し老け過ぎの気がするが、長い年月を宇宙の彼方で独りぼっちで過ごした人はあのぐらい老け込んでも無理はないかも…と考え直す。 彼が「スペース・カウボーイ」で共演したドナルド・サザーランドや、宇宙もの映画の大ヒット作「アルマゲドン」のリヴ・タイラーが妻役で出演しているのも映画ファンには嬉しい小ネタです。

 

◎日曜かんたんブランチ

お弁当の彩に赤が嬉しい「パプリカの胡麻和え」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

昭和45年、渚ゆう子さんのヒット曲「京都の恋」をお届けしました。

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