三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「グリーンブック」の紹介です!

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「グリーンブック」

今年度アカデミー賞作品賞、脚本賞、助演男優賞を受賞した作品。天才的な黒人ピアニストとイタリア系白人運転手とのロードムービーですが、「ドライビング・MISS・デイジー」よりも「最強のふたり」よりも良かった! 笑ってカタルシスも得られる映画でした。

 

グリーンブックとは黒人のための旅行ガイドブック。人種差別の激しい時代(1962年)に、特に差別の激しかった南部地方にコンサート旅行を敢行した黒人ピアニストのドン・シャーリーと、ボディガード兼運転手に雇われたトニー・リップの8週間の旅を描きます。

 

繊細で知的で品の良いドン役はマハーシャラ・アリ。天才の孤高な姿と素晴らしいピアノ演奏を見せて、「ムーンライト(2016)」に続きアカデミー賞助演男優賞を受賞。

一方、無学だけど生活力に溢れ、家族思いで食欲旺盛なトニー・リップを演じるのはビゴ・モーテンセン。「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンのときより二回りも身体が大きくなって、大きなピザを二つ折りにしてかぶりつく姿はまるで別人。実に魅力的で愛すべき男を演じた彼にアカデミー賞をあげたかった!!

 

全くタイプの違う男ふたり。差別される側とする側でありながら、主従の立場は逆。運転手が白人で、後部座席に座るのが黒人という奇妙な二人旅。コンサートでは上流階級の白人たちから喝采を浴びるドンであっても、レストランで入店を拒否され、黒人専用の安モーテルに泊まらなければならない。

 

ねじれた二人の関係が旅の間に少しずつほぐれ、やがて信頼を築いてゆく過程が素晴らしく、旅の終わりであるクリスマス・イブにはささやかな喜びも用意されています。

トニー・リップの息子ニック・バレロンガが父から聞かされていた体験をプロデュースし、共同脚本を手掛けたという実話です。

 

◎日曜かんたんブランチ

手作りの切り干し大根をいただいたので「切り干し大根のサラダ」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

森山加代子さんを追悼して、昭和35年のデビュー曲「月影のナポリ」をお届けしました。

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