◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「アリー／スター誕生」の紹介です！

◎三丁目映画館～今週の桂木良子お薦め映画

「アリー／スター誕生」

レディ・ガガってこんなお顔だったのね。いつも変装というか仮装というか、奇抜なファッションばかりを印象付けられていたので、彼女の素顔が新鮮な驚きでした。

何度も映画化されてきた「スター誕生」。レディ・ガガの個性的なルックスと抜群の歌唱力は、1976年のバーブラ・ストライサンド版を想い起させますが、内容はほぼ同じ。　地方のバーで歌うアリーがスター歌手のジャクソン・メインに見いだされ、一躍人気歌手に。二人は結婚するが、スターへの階段を上るアリーとは対照的にジャクソンの人気は凋落し、酒浸りとなった彼は悲劇的な結末を迎える。アリーは悲しみをこらえて、観衆の胸に迫る歌声を響かせるのであった‥‥というもの。歌手としてのレディ・ガガの実力は疑うべきもありませんが、女優としてもなかなかでした。

そして、ジャクソン役のブラッドリー・クーパーがスゴイ！　2015年公開の「アメリカン・スナイパー」では体重を大幅に増やして孤高の狙撃手を演じ、翌年の「二ッ星の料理人」ではまた元のスリムなハンサムに戻ってスイートなラブストリーを演じ、役者としての幅の広さを見せる彼が、この作品ではレディ・ガガと歌でも互角に競演。しかも監督と製作も務めるなんて、才能を独り占めし過ぎじゃない！？

デュオやコーラスのカップルならともかく、ソロ歌手同士の結婚は絶対にうまくいかない！と思っている私。歌手はとても個性の強い人間だし、二人とも下積みか、二人とも売れている場合は良いが、バランスが崩れてくると嫉妬やひがみが生まれる。どちらかが引退すればともかく、現役同士の結婚は絶対に無理！と思っている私には、この映画の結末は辛い気持ちになりました。

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