三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「検察側の罪人」をご紹介します。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「検察側の罪人」

木村拓哉と二宮和也のジャニーズスター二人の共演作とあって先入観を抱いていましたが、それを覆される映画でした。

 

エリート検事と新人の検事。ともに正義を追い求める二人が、ある事件を追及するうちに、少しずつ行き違ってゆく…というお話ですが、

木村拓哉はすっかり本物の俳優になったなぁ、と言うのが第一印象。

同じ検事役でも「HERO」の時とは大違い。かっこよさだけのキムタクではなく、年齢相応の渋さや狡さ、かっこ悪いところもきちんと演じて、ほほぅ…と思わせてくれました。

 

そんな木村拓哉に対して、いつもはちょっと頼りない感じのある二宮和也も、別人のようなエキセントリックなシーンを見せて、へぇ~!と驚かせてくれます。肉食系で謎めいた怖さを感じさせる事務官役の吉高由里子も良かったし、エンドクレジットでは脇役扱いの松重豊もとても印象的でした。闇社会に生きる謎めいた男だけど、もしかしたら親友になれるかも…と思わせる存在感で、さすがでした。

 

ちょっと変わった構成になっていて、いくつかの話が速いテンポで同時進行してゆきますが、それぞれのエピソードが重くて暗いので、正味2時間の上映が、もっと長く感じられました。 音楽はいずれも甘く感傷的で、特にオープニングとエンディングに流れるトランペットの切ない響きが、ひと昔前のハードボイルド系の映画を思い出させます。

誕生日占いが流行りそうですね・・・。

 

◎日曜かんたんブランチ

秋の椎茸をたまには洋風に「しいたけのマヨチーズ焼き」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

チャダさんで「面影の女(S50)」をお届けしました。

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