7月29日の放送
2018年7月29日 10:30
カテゴリ:2018年放送分
◎良子のつぶやき
今週の映画解説は「未来のミライ」をご紹介します。
◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画
「未来のミライ」
富山県の出身で金沢美大の卒業生である細田守監督の最新作。
「時をかける少女」から監督の全作品が好きで、本作も楽しみにしていたのですが、過去の作品に比べて少々小粒の感あり。
建築家のお父さんが設計した変わった間取りの家で、のびのびと暮らす4歳の男の子くんちゃん。しかし、妹のミライちゃんが生まれて、今まで独り占めにしてきた両親や祖父母の愛を奪われ、一方的にお兄ちゃんという役割を与えられて、妹を可愛がるように求められる。『そんなの好きくない!』と、赤ちゃん返りして困らせるくんちゃんの前に、成長したミライちゃんが現れて… というお話。くんちゃんの吹き替えは子役がやって欲しかった。
妹を持つ私は幼い日のやるせなさを思い出して、くんちゃんの気持ちに共感。『何言ってんだ、お前が生まれるまでは俺がこの家のプリンスだったんだぞ』と言う愛犬の気持ちも解る、解る。 上の子の時には仕事が忙しくて子育てに協力できなかった、という父親が奮闘する姿や、仕事を持つ母親のイライラする姿にも同情する。しかし、テーマが身近過ぎるというか、身につまされすぎてワクワク感がいまひとつ。
くんちゃんが謎の列車で東京駅に着くあたりから、物語はようやく盛り上がってきます。 『恐い時は下を見ないで遠くを見ろ!』と教えてくれる若き日の曾祖父(福山雅治)が実に恰好良くて惚れ惚れ! 曾祖母との結婚のエピソードにもグッときます。
一人の人間が存在するためには父母や祖父母、そして曾祖父母と、多くの人間の存在が必要なのですね。 兄や姉を羨ましいと思って育った人や、現在子育て中の夫婦には、あれこれ参考になるかもしれません。
◎日曜かんたんブランチ
「カルピスとフルーツのアイス」をご紹介しました。
◎昭和の名曲をあなたに
尾形大作さんの「無錫旅情(S61)」をお届けしました。
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