三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「セラヴィ!」「ジュラシック・ワールド/炎の王国」の2本です。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「セラヴィ!」

2012年公開「最強のふたり」の監督コンビが、ある結婚式の一日をコメディタッチで描く。

 パリ郊外の古城を貸し切っての結婚式を任されたウェディングコーディネーターのマックス。豪華な結婚式なのに人手は足りず、臨時雇いは役立たずで、信頼するスタッフは歌手と罵り合いの大喧嘩。花婿はスター気取りで鼻もちならないし、花嫁に思いを寄せていた義理の弟は涙。おまけに停電でメイン料理が腐って大パニック。おまけに自分自身はスタッフの女性と愛し合っていて妻と離婚したいが、妻は電話にも出てくれない。これでもか、これでもかと押し寄せる災難のてんこ盛りを、経験と忍耐でさばくマックス。

 

まぁ賑やかな映画でした。全員が自己主張を譲らず、機関銃のように喋りまくる。皮肉たっぷりで率直過ぎるフランス流で、日本ならクビだと思うけど、大丈夫なのが羨ましい!?

 

若いカップルは結婚式の決め事を無視して安さばかりを求め、仕事連絡はメールになり、プロのカメラマンを差し置いて皆がスマホで写真を撮りたがる。多民族国家の現実や不法就労の問題もからませて、最後は大団円に。腹の立つことばかりだけど、まぁまぁなんとかなるもんだ。セラヴィ!それが人生! フランス映画らしく、料理は美しく美味しそうでした!

 

「ジュラシック・ワールド/炎の王国」

真夏の暑気払いはお化けと恐竜にかぎる!? 2015年に制作されて大ヒットした「ジュラシック・ワールド」の続編です。

 

かつて恐竜のテーマパークとして栄えた島は放置され、恐竜たちの野生の島へと変貌。しかし、島の火山が大噴火の予兆を見せたことから、恐竜の保護に奔走するクレアは、大財閥ロックウッドの資金援助を得て、オーウェンらと共に島へ向かうが、軍人上がりの悪党一味は襲い掛かり、火山は大噴火。真っ赤な溶岩を逃れて、からくも島を脱出した善と悪、両グループはロックウッドのお城のようなお屋敷へ。

 

ここまでが導入部で、そこからはまるで「ホーンテッド・マンション」。ただし出るのはお化けではなく暴徒と化した恐竜たち。なんだかちょっと方向違いの映画になってきました。

 

前作と同じコンビ。クリス・プラットはまるでカウボーイのように格好良いし、ブライス・ダラス・ハワード(「ハン・ソロ」のロン・ハワード監督の娘)も健康的でチャーミング。

 

ワニのような口を全開にして人間を飲み込もうと迫ってくる巨大恐竜の怖さは暑気払いにピッタリ。テーマの底辺に忍ばせた、あとからゾクッと鳥肌の立つ怖さもあります。遺伝子操作で生み出された巨大で残虐な恐竜たちが野に放たれる結末は、まさにジュラシック・ワールドの始まりを告げています。

 

◎日曜かんたんブランチ

ホットケーキミックスでパンを作ろう「簡単パン」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

中原理恵さんの「東京ララバイ(S53)」をお届けしました。

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