三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画は「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」を紹介します。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」

見どころは何といっても日本人初のアカデミー賞「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」を受賞した辻一弘さんの特殊メイク。「レオン」で憎々しい悪役を演じたゲイリー・オールドマンの細い顔がチャーチルに見えるの?と。で、見えました! どこが特殊メイクなのかわからないほど、チャーチルそのものに見えました!タイトルバックで早々に辻さんの名前が大きく映し出され、誇らしい気持ちになりました!

 

1940年、ナチスの侵攻によって西ヨーロッパ諸国は次々に陥落。フランスの降伏も目前という難局の中で英国首相となったチャーチル。ヒトラーに降伏するべきか、あるいは徹底抗戦か… 苦悩するチャーチルの27日観を描きます。

 

朝からお茶代わりに酒を飲み、葉巻を手放さす、せっかちで癇癪もち、恐妻家でもあったチャーチルを、ゲイリー・オールドマンが迫真の演技で見せてアカデミー賞主演男優賞を獲得。妻役のクリスティン・スコット・トーマス(イングリッシュ・ペイシェント 等)や、秘書役のリリー・ジェームズ(シンデレラ 等)、英国王役のベン・メンデルソーンの安定した演技が全体を支え、小粋なカメラワークの美しさも見どころです。

 

侯爵家に生まれ茹で卵も作ったことがない男が、一度や二度地下鉄に乗ったぐらいで庶民感情を理解したとは言えないと思うが、当時は日本と敵対関係にあった国のリーダーが、『我々の国は島国だがドイツは海がない。海を味方につけて戦おう』とか、『人は遅かれ早かれいずれ死ぬ。命がけで戦って負けた国には再び未来が訪れるが、戦わずして降伏を選んだ国に未来はない』と演説するシーンは興味深い。

 

一国を率いるに、強烈な個性と強いリーダーシップを持つ人物が求められているのは現代も同じかもしれない。しかし副題は少々オーバー。「ダンケルクの戦い」は、ダンケルクの撤退であり、ナチスを足止めするためにカレーで4000人の兵士を見殺しにしたことも忘れてはならない。昨年公開された「ダンケルク」や2010の「英国王のスピーチ」を併せて観ると解りやすく、さらに楽しめると思う。

 

◎日曜かんたんブランチ

RN「ねこねこおかん」さんからのレシピで「あべ川バナナ」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

坂上二郎さんで「学校の先生(S49)」をお届けしました。

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