三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画評は「トレイン・ミッション」です。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「トレイン・ミッション」

毎朝同じ時間に起きて、同じラジオ番組を聴きながら朝食を食べ、同じ電車で会社へ行く。 毎日同じ朝を10年間続けたマイケルが、突然会社を解雇されたその日、見知らぬ女から持ち掛けられたひとつの取引。それは通勤電車の乗客の中から『常連客ではなく、終着駅で降りる、プリンと呼ばれる人間を探し出せ』というもの。成功報酬は10万ドル、失敗したら家族の命はない。

 

この映画のお楽しみは、プリンと呼ばれる人物と、この取引を仕組んだ犯人を捜すという二つの謎解き。 そしてこの映画の特徴は、舞台が通勤電車であるということ。「オリエント急行」のように、長距離を走る列車内の事件は数多くドラマ化されてきたが、密室と言える長距離列車と違って、数分ごとに停車し、不特定多数の人々が乗り降りする通勤電車での事件は目が離せません。

 

主演のリーアム・ニーソン(「96時間」(2014))は、痩せて歳をとったなぁ…と感じさせますが、定年間近に突然解雇された男の絶望や、そのことを妻に言えない苦悩などを現実味たっぷりに見せてくれます。

しかし、電車が走りだし事件が動きだすや、冴えないオジサンは一変。

抜群の洞察力と元警察官ならではの身のこなしで犯人を追い詰めてゆくのであります。

 

クライマックスは暴走する電車内。孤高に奮闘するマイケルと、パニックに陥りながらも一致協力する乗客の連帯感。推理&アクション+男の人生観を楽しめる映画です。 犯人はなんとなく予想できるし、その手順もアレコレの映画に似ていたりしますが、「おい株屋、中産階級をなめるなよ!」と言う台詞に拍手を贈る人には「オヤジだってやるときゃやるんだぞ!」と、達成感も得られる映画です。

 

◎日曜かんたんブランチ

ホタルイカをスパニッシュに、「ホタルイカのアヒージョ」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

林伊佐緒さんと新橋みどりさんで「もしも月給が上がったら(S12)」をお届けしました。

 *各コーナーへの感想やリクエスト曲、あなたのつぶやきお便りもお待ちしています!

最近の記事

ページTOPへ