三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

いしかわ動物園へ行ってきました。この時期の動物園が大好きなのですが、今回も一人で3時間ほどゆったりとした時間を過ごしました。コビトカバの赤ちゃんや夏羽根色の朱鷺、百獣の王と言うにはあまりに無防備なライオンやトラの昼寝姿を見ていると、いろんなことが「まっ、いいかぁ…」と思えてきて、頑張りすぎなくても良いんだと思えます。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「ルキーノ・ヴィスコンティ生誕110年、没後40年メモリアル」

イタリア映画界の巨匠、ルキーノ・ヴィスコンティの生誕110年、没後40年を記念して、監督処女作を含む3作品が、金沢市香林坊の「シネモンド」で6月24日(土)~ 7月14日(金)まで連続公開されます。

 

イタリア、ミラノの名門貴族でもあるヴィスコンティ監督の作品と言えば「ベニスに死す」や「ルードヴィヒ」「家族の肖像」といった、貴族出身ならではの絢爛さや退廃的な美しさを描いた後期の作品が思い浮かびますが、今回公開されるのはそれらとは反対の、貧しい労働者の姿を描いた、監督初期の3作品。

 

先ず、1942年に制作された「郵便配達は二度ベルを鳴らす」。(7/8~7/14 上映) 

若く逞しい旅の男と人妻の愛欲の顛末をスリリングに描いて、公開当時イタリアで上映禁止となった監督処女作です。

 

そして2作目に制作された「揺れる大地(‘46)」。(7/1~7/7 上映)

仲買人に不当に搾取される漁師たちと、それに反抗したために崩壊する漁師の家族の姿を、実際にシチリア島に住む住民を起用して製作した映画です。

 

そして1960年の衝撃作「若者のすべて」。(6/24~6/30 上映)

父親の死をきっかけに、貧しい南部から長男を頼ってミラノへ出てきた母親と4人の息子たち。貧しさや人間の弱さ、家族崩壊の姿を残酷なまでに描き切ったヴィスコンティ前期の集大成ともいえる作品です。 ヴィスコンティ監督の作品に登場する俳優たちは美形ぞろいということも特徴ですが、この「若者のすべて」でもアラン・ドロン、アニー・ジラルド、クラウディア・カルディナーレ など、みんな若くて美しいです。

 

デジタル完全修復版で蘇った3作品、6月24日から7月14日まで、金沢市香林坊のシネモンドにて公開です。

 

◎日曜かんたんブランチ

ホワイトソースなしで作れる「ライスグラタン」を紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

旅をするのにぴったりの季節。今週と来週は乗り物にちなんだ名曲をお届けします。

今週は、橋幸夫さんと吉永小百合さんのデュエットで「そこは青い空だった(S39)」をお届けしました。

 

*各コーナーへの感想やリクエスト曲、あなたのつぶやきお便りもお待ちしています!

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