三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今日は母の日。お花やお菓子、財布やバッグ、帽子やストール、アクセサリーにご馳走に温泉旅行…等々 お母さんへのプレゼントはいろいろありますが、お母さんが本当に欲しいものの1位は「感謝のことば」なんですって。「お母さん、ありがとう!」

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「追憶」

富山県と能登半島を舞台にしたサスペンスタッチの人間ドラマ。

 降籏康男監督の作品だけあって、まず印象的なのは映像の美しさ。風雪荒れ狂う日本海の風景から始まり、雪の立山連峰を背景にした桜の季節、土砂降りの雨、寂れた港町、沈む夕日…と、木村大作カメラマンが映し出す風景は情緒的で、ぐっと物語に引き込まれてしまいます。お二人がタッグを組んだ「駅 STATION」や「鉄道員」をふと思い出すテイストです。

 

次に千住明さんの音楽も素敵。ソプラノ歌手・市原愛さんの美しい声が物語の悲劇性を高めて心に沁みます。

 

そして演じる俳優はといえば、岡田准一、柄本佑、小栗旬、安藤サクラ、木村文乃、長澤まさみと旬の俳優ばかり。

 

岡田准一は人生の重荷を一身に背負っているような重苦しい雰囲気が凄くて、ちょっと力み過ぎかなぁ… その分、小栗旬の抜き加減というか自然体がとても良かった。 柄本佑と安藤サクラの夫婦共演シーンはワンカットだけですが、役者DNA100%の夫婦って…凄い!

 

サスペンスの要素よりも人間ドラマを重視した作りになっていて、つらい幼少期を過ごした3人の男たちの過去と歩んできた道、そして現在が絡み合い、救いを感じさせるラストシーンが深い余韻を醸します。

 

唯一残念なのはタイトル。

「追憶」と言えばほとんどの人がバーブラ・ストライサンドとロバート・レドフォード主演の1973年の名作「追憶」を思い浮かべてしまうはず。第二次世界大戦やハリウッドの赤狩りという大きな時代を背景にし、バーブラの完璧な歌唱で大ヒットした主題歌を持つ名作と比較されても気の毒。そもそも25年前の思い出を「追憶」と呼ぶには、主人公の3人が若過ぎる気がします。

 

◎日曜かんたんブランチ

五月は潮干狩りのシーズン。かんたんな「あさりの砂抜き」を紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

5月は花盛り。花の名前が付く名曲の第2回は、西田佐知子さんの「アカシアの雨がやむとき(S35)」をお届けしました。

 

*各コーナーへの感想やリクエスト曲、あなたのつぶやきお便りもお待ちしています!

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