三丁目の良子さん

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「BFGビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

スティーブン・スピルバーグが英国の児童小説をディズニーで映画化。へぇ、ドリームワークスじゃないんだ・・・って、ちょっと意外。映画界もいろいろあるんですね。 

 

ロンドンの児童養護施設で暮らす10歳の女の子ソフィーは、ある夜、大きな手につまみあげられ、巨人の国に連れ去られてしまう。巨人の名はビッグ・フレンドリー・ジャイアント。身長7mで痩せっぽっちのベジタリアン、子どもたちに夢を吹き込む仕事をしているという心優しい彼をBFGと呼んで心を通わせてゆくソフィー。しかし、BFGの三倍も大きくて獰猛な肉食である巨人たちはBFGをいじめ、おいしそうなソフィーを食べようと追い狙う。ソフィーとBFGは悪い巨人たちを退治できるのか・・・というお話。 

 

ソフィー役のルビー・バーンヒルはぷっくりした体つきで、10歳の女の子のリアリティを感じさせて可愛い。 BFG役は今年はじめに日本公開された「ブリッジ・オブ・スパイ」で哀愁漂う寡黙なソ連スパイを演じて、しみじみとした余韻を残した英国の名優マーク・ライランス。56歳と言う実年齢よりもかなり老人ぽい印象ですが、この映画でも不幸な巨人人生を達観したような人間味を感じさせます。

 

スピルバーグ作品にしては少々パンチ不足で、もの足りなさを感じるが、親子というより祖父母とお子さんで観ることをお薦めしたい映画です。

 

「後妻業の女」

BFGがちょっともの足りなかったので・・・と、遅ればせながら観賞。 こちらはかなりのパンチ力!というかエグイ映画でした。

 

高齢で持病のある資産家の後妻になり、全財産を相続することを生業とする後妻業の女・小夜子を演じる大竹しのぶの演技力が凄すぎて、あまりのリアルさが怖い! 結婚相談所を隠れ蓑にして小夜子にカモを紹介して稼がせ、その上前をはねる女好きの社長役の豊川悦司も大竹と互角の勝負、さらに、そんな二人をさらにカモにしようというサオシや探偵など、豪華な出演者がほぼ小悪党。

 

本当なら大悪党と言うべき悪人たちなのだけど、コメディタッチで描かれているせいで、極悪人だと思わせないところがズルイ。下品な濡れ場あり、殺人あり、騙しありの何でもアリアリ。後妻業って実際にきっとあるんだろうな・・・と思わせる映画です。60歳以上で資産があり、持病持ちという男性、それから女性もくれぐれもご用心。

 

◎日曜かんたんブランチ

超かんたんな「一人分クッキー」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

鈴木三重子さんのS31年のヒット曲「愛ちゃんはお嫁に」をお届けしました。

 

 

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