三丁目の良子さん

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「超高速!参勤交代リターンズ」

東北の小藩、一万ニ千石の湯長谷藩を巡る顛末を描いた時代喜劇「超高速!参勤交代(‘14)」の第二作。見どころを倍増して還ってきました「リターンズ」。

 

今回もまた悪徳老中の企みで、江戸から湯長谷藩まで3日で帰らなければならなくなった御一行。普通なら8日かかる道のりを3日で! 

 

佐々木蔵ノ介の殿を先頭に山中を走りに走る彼らの走法は美しく、箱根駅伝の大学生にだって勝てるに違いない!と思う。 側室となった深田恭子と殿の純愛シーンあり、え~っ!と驚く本格的な立ち回りもあり、ちょっと意外な古田新太の大岡越前もあり、クライマックスは絶対に黒沢明の「七人の侍」だし、一件落着した湯長谷藩を幼い娘と去ってゆく伊原剛志の後姿は「水戸黄門」の飛猿のよう。

 

「時代劇ファンが見たいと思っているシーンを全部入れちゃいました!」と言うような、テンコ盛りのサービス精神を感じさせる富山県出身の本木克英監督。同じ富山県出身の西村雅彦さんにも、ちゃんと富山弁のセリフを喋らせとんがやちゃ。

 

良くぞここまで!の身体を張った演技で笑わせながらも、決して安っぽくチャラけた印象にならないのは、佐々木・西村・伊原をはじめ石橋蓮司や寺脇康文・六角精児など、実力派ぞろいの俳優陣を揃えたことで、作品に安定感があるから。

 

他にも、大事な悪役の陣内孝則は超憎らしく、市川猿之助のきちんとした芝居で時代劇らしい格調を高めています。

たっぷりしっかり笑えて、『大切なのは人なんだ!』と勇気をもらえます。

 

◎日曜かんたんブランチ

友人の早苗ちゃんから教えてもらった、鮭とシラスのお寿司「早苗寿し」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

大津美子さんのS31年のヒット曲「ここに幸あり」をお届けしました。

 

 

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