三丁目の良子さん

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「フラワーショウ!」

100年以上の歴史と権威を持つ英国のガーデニングコンテスト、チェルシー・フラワーショウで最年少にして金メダルを獲得したメアリー・レイノルズの実話を描くアイルランド映画。

 

なんとも美しい映画でした。 赤い長靴を履いた少女時代のメアリーが駆け回るアイルランドの野山の光景はため息が出るほど美しく、フラワーショウの会場を彩る花々の華やかさには目を奪われます。

 

エリザベス女王が総裁を務めるチェルシー・フラワーショウに応募するには、それなりのキャリアと25万ポンド(約3千万円)の出資金、そしてデザインした庭を3週間で完成させられる職人が必要。しかしアイルランドの田舎町出身のメアリーは〝名もなく金もなく仲間もいない“という無い無い尽くし。有るのは『世界一美しい庭を造りたい』という夢と才能だけ・・・

有名デザイナーにデザインを盗まれたり、植物学者のクリスティ(トム・ヒューズ)との控えめな恋を絡めながら綴られる物語の見どころは、美意識あふれる映像の美しさに尽きる。

 

野草と石とサンザシの樹だけの庭をデザインしてコンテストの出場権を得たメアリーが、クリスティの協力を求めて訪れるエチオピアの赤い砂の大地も、クリスティの家の暖炉も、樹の上に作られたツリーハウスも素敵だ。

 

描かれるもの全てが美しい反面、メアリー役のエマ・グリーンウェルが美人過ぎないのが、いかにも実話と言う感じで好感が持てるが、彼女の着る数々の衣装がまた素敵。さりげなく普段着のようでいて素晴らしくお洒落だ。

 

ちょっと太目のチャールズ皇太子もお茶目で、実際のチェルシー・フラワーショウを是非見てみたい!と思わせる映画です。

 

◎日曜かんたんブランチ

簡単すぎて美味しい「塩だれキャベツサラダ」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

菅原都々子さんのS30年のヒット曲「月がとっても青いから」をお届けしました。

 

 

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