三丁目の良子さん

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「ロスト・バケーション」

巨大な人喰い鮫をめぐるパニックサスペンス映画。恐怖と痛みで背筋も寒くなる、暑気払いにぴったりの映画です。 

 

鮫映画の名作「ジョーズ(‘75)」との大きな違いは、「ジョーズ」が鮫退治の男性たちのチームだったのに対し、こちらは若い女性ただ独り。時代の違いを感じます。 

 

物語は・・・ メキシコに在る楽園のように美しいビーチに亡き母の面影を求めてやってきたナンシーがサーフィンに興じていると、突然巨大な鮫に襲われる。大怪我を負ったナンシーは小さな岩礁に逃れるが、その岩礁は満潮になれば海中に沈んでしまう。満潮まであと100分。血に飢えた巨大鮫からナンシーは無事に生還できるのか・・・ 

 

前半は美しいビーチとナンシーのビキニ姿、そして巨大な波に乗って爽快に滑るサーフィンの様子がゆったりと描かれ、観客の目と心を癒してくれる。が、後半は一転、緩んだ心臓がキューッつと縮まるような恐怖を味わえます。

 

ナンシーのサバイバルを支えたポイントは二つ。まず、彼女が医学生でケガの応急処置ができたこと。そしてもうひとつは一羽のカモメ。無人島に漂流した男を描いたトム・ハンクス主演の「キャスト・アウエイ(‘00)」で1個のバレーボールが彼を支えたように、この映画では傷ついた一羽のカモメが彼女を支える。人はやっぱり一人では生き難いのだ。たとえそれがボール1個でもカモメ一羽であっても、心のよりどころがあれば頑張れるのですね・・・ 

 

誰も知らないビーチを独り占めするのは爽快だけど、誰も知らないということは何かあっても誰も助けに来てくれないということ。誰も知らない釣り場とか誰も知らない山菜の場所とか、誰も知らない○○に一人で出かけるのはやめた方が良さそうです。

 

◎日曜かんたんブランチ

茄子を美味しく「茄子の棒寿司」をご紹介しました

 

◎昭和の名曲をあなたに

灰田勝彦さんの昭和26年のヒット曲「野球小僧」をお届けしました。

 

 

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