今週のブログ担当は石橋アナですが、

前回・今回と特別に谷川がお届けしています。

 

(前回からの続き)

去年秋から大車輪の活躍を見せていた

航空石川・田中投手が、最終回のマウンドに立ちました。
2アウト1、2塁で迎える星稜の打者に、

解説の大窪さんは思わず口を開きます。
「バッターが花牟禮くん…。(運命を)感じますね」。
実はここに、もう一つのドラマがありました。

 

前日の試合後、田中投手に「星稜で絶対に抑えたい選手は?」と聞くと、

真っ先に花牟禮優選手の名前を挙げました。
「北信越大会の決勝でバックスクリーンに大きな一発を打たれてしまった。

だから今度は絶対抑えたいんです」。
その最大のライバルに対し、フルカウントから田中投手が投げ込んだのは、

渾身のストレート。
結果は空振り三振。そしてゲームセット。
航空石川が星稜に勝った瞬間は、

田中投手が花牟禮選手に勝った瞬間でもありました。

 

星稜は敗れました。

県内での連勝記録が「39」で止まりました。
一方でこの結果は、星稜が全国屈指の強豪校だという証にもなったと思います。
去年夏の甲子園では、

大阪の履正社が奥川恭伸投手(現ヤクルト)のスライダーを研究し尽くし、

攻略しました。
この夏は内山選手が、航空石川に徹底的にマークされました。
こうした包囲網を破った先には、必ず全国制覇が待っているはずです。

 

甲子園では、センバツに替わる交流試合が始まりました。
星稜と航空石川の全力プレーが見られることを期待しています。
そして来年こそは、県立野球場に甲子園をかけた大会が帰ってくることを、

心から願っています。

 

 

 

頂上決戦。ライバルがいるから、互いに強くなる!

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