三丁目の良子さん

2024年2月25日放送分

桂木良子の映画感想
「身代わり忠臣蔵」

ムロツヨシの独壇場と言って良い、おもしろい映画でした。

映画や浪曲などで知られる「忠臣蔵」は、老獪な吉良上野介の意地悪に耐えかねた赤穂藩主・浅野が江戸城内で斬りかかり、浅野は切腹、お家は取り潰しとなるが、吉良にはお咎め無し。それでは武士の面目が立たぬと、家老の大石内蔵助と赤穂浪士たちは吉良邸に討ち入り、仇討ちを果たす・・・ というものだが、こんな新解釈も面白いと思う。 

実は、上野介も傷が元で亡くなり、お家断絶を避けたい家臣の計らいで、そっくりな弟が上野介に成りすます・・・というもの。兄と違い遊び人でお調子者の弟は、あろうことか大石内蔵助と仲良くなり・・・ はてさて、その先はいかが相成りましょうか・・・というお話。 

陰険な兄とお調子者の弟の二役を、見た目だけでなく動作や声も使い分けて演じたムロツヨシ。なかなかの役者ぶりで、もはや名優と言って良いと思う。 

頼りがいのない大石を演じた永山瑛太、ドMの家臣をコミカルに演じた林遣都、ただ一人だけニヒルに徹した寛一郎、華やかさを添えた川口春奈も印象的でした。 

それにしても、武家の次男坊や三男坊のかわいそうなことと言ったら・・・ 跡取りである長男との扱われかたの格差がひどすぎて絶句してしまいました。

 

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