三丁目の良子さん

2024年2月18日放送分

桂木良子の映画感想
「ゴールデンカムイ」

いやぁ面白かった! 1本の映画でいくつもの味わいを楽しめました。

先ずは日露戦争の激戦地二百三高地の戦闘スケールの大きさと、『不死身の杉元』の激しい戦いに驚き、続いては一転、静謐な北海道の原野へ。アイヌ民族から黄金を奪って虐殺し、隠し場所を囚人たちの身体に入れ墨して脱走させた男の噂を聞いて、入れ墨の男たちを探し始める杉元。

ミステリアスで壮大なストーリー。巨大なヒグマと闘ったりする劇画的なシーンもあれば、笑いの小ネタや雪山を転げ落ちる漫画チックな場面もある。かと思えば、原生林に降り注ぐダイヤモンドダストのように、映像ならではの美しさも楽しめ、あきることなく楽しめる130分でした。

主演の山崎賢人は、最近の若手俳優の中でも一線を画するというか、ハンサムなだけじゃない気骨を感じさせる俳優さんで、作品の骨格を支えているし、アイヌの少女アシリパ役の山田安奈は、白く柔らかな頬に大きな黒い瞳で、虐殺された父親のために闘う娘の純粋さを感じさせる。生きていた新撰組副長・土方歳三は舘ひろし、執拗に杉元を追う陸軍第七師団長役の玉木宏はぶっ飛んだ怖さで、気色悪いのなんのって・・・

その他の出演者も豪華多彩で、それぞれに見せ場も有りますが、残酷なシーンが多い本作で、白いオオカミの美しさとコミカルな役割でほっとひと息つかせてくれる矢本悠馬の存在もなかなか貴重です。

 

日曜かんたんブランチ
寒い日にお婆ちゃんが作ってくれた葛湯みたい?「とろーりミルク」をご紹介しました。

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