三丁目の良子さん

2023年12月31日放送分

桂木良子の映画感想
「屋根裏のラジャー」

野々市市出身のアニメーション映画監督・米林宏昌さん(2017年の「メアリと魔女の花」など)も制作にかかわったスタジオポノックの長編アニメ。

 

誰にも見えない友だち。それはイマジナリと呼ばれる想像の友だち。

子どもの頃、あなたにもそんな友だちがいませんでしたか?

友だちと遊ぶよりも本を読むのが好きで、空想ばかりしている子ども時代を過ごした私は、予告編に大いに共感して鑑賞しました。

 

小さな本屋の娘アマンダのイマジナリは少年ラジャー。二人はいつも屋根裏部屋で想像の世界に飛びこみ、楽しい時を過ごしたが、イマジナリには想像主に忘れられると消えてゆくという宿命があった・・・ 

 

映像はとても美しく、人間に忘れ去られたイマジナリたちが暮らす場所が図書館というのも魅惑的。「本」は想像の素となるものだから、消えそうなイマジナリたちも図書館の中でだけは生きていけるというのも納得!

 

「忘れないこと、守ること、絶対に泣かないこと!」という、アマンダとラジャーの約束の謎が解き明かされるシーンでは、思わず涙しました。

が、全体にジブリ的な既視感があっていまひとつ物足りない。

声優陣は豪華で、山田孝之(猫のジンザン)や寺尾聡(老犬)、仲里依紗(エミリ)など素晴らしいが、安藤サクラだけは、口を開けないズルズルッとしたしゃべり方が気になって、女優と声優はまた別の才能だと実感。

 

日曜かんたんブランチ
大晦日は蕎麦? たまには「年越しビーフン」いかがでしょう。

*ラジオは参加すると楽しさ倍増! リクエストやメッセージお待ちしています!

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