三丁目の良子さん

2023年9月3日放送分

桂木良子の映画感想
「MEGザ・モンスター」

巨大ザメ「メガロドン」=通称メグの恐怖を描く海洋パニックアクション。

猛暑の〆は絶叫映画で涼しく!と思ったのですが、盛り込み過ぎのストーリーに一貫性がなく、全てが中途半端で残念でした。

 

まるで「ジュラシック・パーク」のような演出で、捕食者の頂点に立つメガロドンの大きさと怖さを見せつけて、物語はスタート。

海洋調査のプロ、ジョナス(ジェイソン・ステイサム)は、チームと共に、地球で最も深いとされるマリアナ海溝へと潜るが、そこで彼らは触れてはならぬ恐怖を目覚めさせてしまう・・・

 

海底のレアメタルを盗掘する謎の組織に襲われて潜水艇は故障。非常用の潜水服で逃げる彼らにメガロドンの群れが襲いかかり、酸素は残りわずかに。そのうえ、頼みの海洋ステーションは裏切り者に支配されていた・・・

 

これだけで充分に1本の映画を作れると思うのに、どんどん話は広がってゆく。

ジョナスを追いかける悪人は笑えるほどしつこいし、水着の女性でいっぱいの美しいリゾートアイランドには、ナント!人喰い恐竜がうじゃうじゃ。その上、海中からは巨大なタコが襲いかかり、タコですよ、蛸! 沖からはメガロドンの群れが突進してくる! あまりにも漫画的な展開に、気持ちがどんどん離れて行くのであります。

 

2016年の「ロスト・バケーション」は、若い女性ひとりと巨大ザメ1匹だけで充分に怖かった。出演者も制作費も多ければ良いってもんじゃないのね。

中国資本で製作の本作は、ジェイソン・ステイサムとウー・ジンのW主演で、英語と中国語の2言語使用。あちこちアレコレ気を遣い過ぎたのか、散漫な内容になってしまった。 でも、ウー・ジンさんはジャッキー・チェンのような愛嬌があるし、ジェイソン・ステイサムは元・高飛び込みの英国代表選手ならではの、飛び込みと水中アクションを見せてくれます。

 

日曜かんたんブランチ
夏バテの身体にネバとろっ・・・と「モロヘイヤの梅肉和え」をご紹介しました。

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