三丁目の良子さん

2023年7月23日放送分

桂木良子の映画感想
「オレンジ・ランプ」

39歳で若年性アルツハイマーと診断された丹野智文さんの実話を元に製作。

カーディーラーのトップセールスマンとして、妻と二人の娘と共に順風満帆の日々を送っていた只野晃一は、顧客の名前を忘れるなどの異変を感じるようになり、検査の結果、若年性アルツハイマーと診断される。 絶望の中、退社を決意する晃一だったが、ある出会いをきっかけに晃一と妻の意識が変わっていく・・・

 

晃一役の和田正人さんが良いですね。信長の人生を描いた「レジェンド&バタフライ」で、若き日の前田利家公を演じた和田さんの、明るさとイケメン過ぎない庶民性が、ごく普通の39歳を感じさせてくれます。

おっとりと優しい妻役の貫地谷しほりも良いし、娘役の二人の女の子も可愛い過ぎず、ごく普通の家庭のごく普通の子っぽくて良い。

 

しかし・・・ この夫婦ちょっと出来過ぎじゃない? 30代の夫が認知症と診断されたら、もっと取り乱すだろうし修羅場になりそう。実在の人物というモデルが居るせいか、ちょっときれい事すぎる感じがします。

 

とはいえ、『認知症にだけはなりたくない!』と思っている多くの人に、

「認知症に罹患=人生の終わり」ではない。工夫次第で仕事もできる。

『何かあったら・・・何かあったら・・・』と心配して、何もさせないのではなく、『自分でできることは自分でやってもらう』こと。そして、『大丈夫じゃないとき、困っているときは「助けてください」と、他人を頼る勇気を持つこと』という言葉に、目から鱗の思いでした。

 

認知症への理解を深める90分の講座を受講すると、認知症サポーターに認定され、オレンジ色のリストバンドをもらえるそうです。晃一の会社の仲間たち全員がオレンジのリストバンドをした腕を振るシーンは感動でした。

 

日曜かんたんブランチ
ウナギの蒲焼きよりも美味しいかも? 「茄子の蒲焼き丼」をご紹介しました。

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