三丁目の良子さん

三丁目映画館
「スパイスより愛を込めて。」
新型ウィルスが蔓延する中、「スパイスがウィルス撃退に有効」という噂が広まり、世界中の人々がスパイスを買い漁ったためにカレーが貴重なものになってしまった世界を、「カレー店が多い都道府県ランキング」で3年連続1位に輝いた金沢を舞台に描く。 誰にでも作れそうなカレー、でも以外に奥が深いカレー・・・ 本作品もそんな映画でした。

主人公の連を中心とした高校生たちの友情と絆。女子高生の気まぐれな恋がリベンジポルノやネットでの誹謗中傷を生みだす。兄妹や親子の確執にジェンダー問題など現在的なテーマも盛り込まれ、新型ウィルスの研究をめぐる、学者と政治家の見解の違いも描かれる。 しかし、悪者と思われた大臣にも秘めた大義があり、正義はひとつではないということ、世の中はスパイスのように複雑に絡み合って成り立つのだと教えられる。

銀のお皿に、白飯を覆い隠す焦げ茶色のルー、その上に薄いカツをのせ、千切りキャベツを添えた金沢カレー。連の母(田中美里)が作るのは大きめに切った玉ねぎや人参がゴロゴロ入った黄色いカレー。辛さがまだ苦手な子ども向きに作るカレーは、じゃが芋の代わりにさつま芋を使用。キーマカレーも登場したし、各家庭の秘伝の隠し味にもビックリ!!

桜咲く浅野川大橋や天神橋、梅の橋は惚れ惚れするほど美しく、歴史を感じさせる老舗の佇まいや、MRO北陸放送のロビーなど、見覚えのある場所が次々と登場し、帽子で有名な某ホテルの女性社長もご登場。
中心となる中川翼、茅島みずき、速瀬愛、坂巻有紗たちは溌剌として魅力的で、今後の活躍に注目。カレー愛と地元愛の両方を味わうことができます。

「クリード 過去の逆襲」
あの「ロッキー」シリーズでロッキーと対戦したチャンピオン、アポロ・クリードの息子アドニスを主人公にした「クリード」シリーズの第3弾。

父の死後に生まれ、父の偉大さも想い出も知らないアドニスが、ロッキーの指導を受けてチャンピオンへの階段を駆け上がっていく姿を描いた前2作は、「ロッキー」の延長線上の映画だったが、最終章と銘打った本作は、いわば「クリード」の独立版。数々のタイトルを手にしてボクシングを引退したアドニスのその後、人間像を中心に描かれる。

立派な邸宅に住み、仕立ての良いスーツで紳士の振る舞いも板に付き、美しい妻と利発な娘と共に幸せに暮らすアドニスの前に、幼なじみのデイムが現れる。18年もの長い刑務所生活を終えたばかりと言うデイムの出現にうろたえるアドニス。二人の間にどんな過去が・・・

かつて兄弟のように少年時代を過ごした二人の、あまりに違いすぎる現在の姿。アドニスが親切のつもりで食事に誘い、自宅に招いても、デイムにとってはひがみの種になり、二人の間に不穏な空気を生むことに・・・
二人の人生を分けた出来事が、少しずつフラッシュバックで明らかにされるが、あまりに小刻みなので解りにくい。出し惜しみせずにストレートに描いてくれたら、二人のねじれた感情にもっと共感できたかも。

とは言え、主演のマイケル・B・ジョーダンとジョナサン・メジャースの演技合戦も筋肉バトルも素晴らしく、ボクシングシーンの迫力には観てるこちらの肋骨が痛くなるほどでした。シルベスタ・スタローンは製作スタッフに名を連ねるだけで出演は無く、オールドファンにはちょっと寂しいです。

日曜かんたんブランチ
余った餃子の皮でかんたんおやつ。「餃子の皮ラスク」をご紹介しました。

*ラジオは参加すると楽しさ倍増! リクエストやメッセージお待ちしています!

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