三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「鳩の撃退法」です。

 

◎三丁目映画館

「鳩の撃退法」

タイトルのインパクトに惹かれて鑑賞。 なんとも説明の難しい映画でした。 

 

直木賞を受賞したこともありながら、今は富山県でデリヘル嬢の送迎をしている小説家の津田(藤原竜也)は新作を書き始めるが、小説どおりに起きる一家失踪事件と偽札事件。かつて現実を小説に書いて訴えられた過去がある津田の新作は、事実か創作か。編集者の鳥飼(土屋太鳳)は検証を始めるが・・・ 

 

先ず、登場人物が多い。しかも全員が胡散臭くて怪しい。 

特に事件らしい事件は起こらないのに、ゾワゾワとした不安感を掻き立てられるのは、配役の良さと俳優たちの演技力の故か。 

 

どんな役を演じても、いつまでも少年のようなイメージのある藤原竜也が、本作ではしっかりとクズな中年男に成り切っていたし、裏社会の男の怖さを感じさせる豊川悦司の存在感は見事で、作品全体のミステリー性を引き上げています。 西野七瀬も土屋太鳳も可愛かった。 

 

つがいの鳩はどこへ行った? そもそもそれはなぜ作られた? ラストシーンの意味は? 謎は残るが、

「説明の多すぎる小説は凡作だ。事実だけをつなぎ合わせれば、おのずとストーリーは紡がれる。」と語る津田の言葉は深い。

私たちは〝事実ではない事、雰囲気や噂や思い込み“に誘導されて、ありもしないストーリーを作り出している・・・ことは無いか? と、考えさせられました。

 

◎日曜かんたんブランチ

敬老の日やお彼岸に作ってみよう。「さつま芋のおはぎ」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

青木光一さんの昭和32年のヒット曲 「柿の木坂の家」を、お届けしました。

 

 

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