9月5日の放送
2021年9月5日 10:45
カテゴリ:2021年放送分
◎良子のつぶやき
今週の映画解説は「劇場版 アーヤと魔女」です。
◎三丁目映画館
「劇場版 アーヤと魔女」
宮崎吾郎監督のスタジオジブリ初のフル3DCGアニメ。
幼児の時に、謎の手紙と共に施設の前に置いてゆかれたアーヤ。優しい院長先生たちに愛されて、自由で活発な10歳の少女となったアーヤはある日、青い髪の女ベラと、やたらと背の高い男マンドレークの元に引き取られる。 魔女だと言うベラに魔法を教えてもらいたくて、働き始めるアーヤだったが・・・
アニメのヒロインは “強く・美しく・健気な女の子”が普通だが、本作のアーヤはとてもしたたか。可愛げがないほど強くてちゃっかりしているアーヤの特質について、『ずるいということではない。昔はみんな持っていて、なぜか無くしてしまったもの。こんな時代を生きるために必要なこと。』と語る宮崎駿氏の言葉に、「瀬戸内少年野球団」のバラケツが思い浮かび、苦しい生活の中で発揮される「生存能力」、いわゆる「生活力」のことかと合点したが、現代の子どもたちに解るかなぁ・・・
アーヤに共感できるか否かで評価は大きく分かれると思う。
アーヤを置いて行った赤い髪の美しい女は母なのか? ベラやマンドレークとの関係は? そして手紙にあった12人の魔女とは? 謎は謎のまま未解決で終わり、続編を思わせる終わり方です。
宮崎吾郎さんは何かにつけて偉大なる父と比較され、本当にお気の毒だと思う。 ただ、エンドロールで紹介された鉛筆画をみると、やはりその方がジブリらしい温かさや柔らかさが感じられる。
でも、吾郎さん作品は解りやすくて私は嫌いじゃないです。
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