三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「ファーザー」です。

 

◎三丁目映画館

「ファーザー」

アンソニー・ホプキンスがほぼ実年齢の認知症の父親を演じて、アカデミー賞主演男優賞を受賞した人間ドラマ。 身につまされて泣かされました。

 

ロンドンで独り暮らしの父親は81歳。父の世話をしている娘は結婚してパリに移住するため介護士を頼むが、難癖をつけて次々と断る父親。そんな彼の前に怪しい人物が現れるようになる…  父親の眼から見た出来事と、娘の眼から見た事実が反復して描かれ、それぞれの戸惑いと哀しみが伝わってくる。

 

誰しも避けて通れない老いと介護。 ひとつの物(彼の場合は時計)に執着し、置き場所を忘れては介護士が盗んだと言って騒ぐ。世話をしてくれる娘よりも、離れている(亡くなっている)子どもの方を可愛いと褒め、昔の想い出を楽しく語ったかと思えば、急に怒り出したりする。 しかし、厳格で知的な人生を送ってきたという自負を持つ父親は、自分の老いを認められない。 介護の経験者は共感して身につまされ、未経験者は「自分はそうなりたくない!」と願うだろう。

 

登場人物は父と娘と謎の人物4人の6人のみ。ミステリアスな出来事の真相が明らかになった時、名優アンソニー・ホプキンスが『ママ・・・』と呼んで泣く姿に胸を衝かれます。 かつて立派だった親ほど子供に与えるショックは大きいのかもしれません。 「女王陛下のお気に入り」でアカデミー賞主演女優賞を受賞した、娘役のオリヴィア・コールマンの抑えた演技にも泣かせられます。

 

◎日曜かんたんブランチ

新玉ねぎをメインディッシュに。「新玉ねぎのバターポン酢焼き」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

ベッツイ&クリスの昭和44年のヒット曲「白い色は恋人の色」を、お届けしました。

 

 

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