◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「ドリームランド」です。

◎三丁目映画館

「ドリームランド」

「ドリームランド」と言っても、楽しいミュージカルなどではありません。

過酷な、あまりに過酷な生活環境から抜け出したい、『此処ではないどこかに行きたい！』と切望する男女が目指す〝此処ではないどこか“のことなのです。

１９３０年代のテキサス。　警察に追われる銀行強盗の女性アリソンと、ケガをした彼女を匿ってあげた１７歳の少年ユージンとの逃避行を描く。

マーゴット・ロビーが自らプロデュ－スし、アリソン役をつとめて映画化。

　「アイ・トーニャ」や「二人の女王」「ハーレイ・クイン」など、役柄によって表情や印象を変える若手№１の実力派ですが、本作では若き日のソフィア・ローレンを想わせる風貌で、強い意志を持つ女性を美しく演じています。

ユージン役はフィン・コール。どう見ても１７歳の少年には見えない。もっと繊細な美少年が良かった…と思ったのですが、見渡す限り砂色の荒涼たる風景と、年に数回は襲い掛かるという凄まじい砂嵐の中で育てば、繊細でいられるはずがない。彼の逞しさこそテキサス少年のリアリティなのだろうと納得。

夢と希望を抱いて家族で入植した土地は、乾ききった大地。一年も雨が降らない農地に緑は無く、ゴーグルと防塵マスクが無ければ外へも出られない…　

１７歳の少年がドリームランドを夢見るのは無理もない。出奔のきっかけが“銀行強盗の美しい女性だった”というだけのこと。　成長したユージンの妹によるナレーションが、切なさを駆り立てています。

◎日曜かんたんブランチ

材料は３つだけ「ヨーグルトレーズンケーキ」ご紹介しました。

◎昭和の名曲をあなたに

シモンズの昭和４６年のヒット曲「恋人もいないのに」をお届けしました。

ラジオは聴くだけじゃなく、参加すれば楽しさ１００倍！

リクエスト曲やあなたの身近なメッセージをお待ちしています。