三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「おらおらでひとりいぐも」です。

 

◎三丁目映画館

「おらおらでひとりいぐも」

芥川賞を受賞した若竹千佐子さんの原作を読んだときは、東北弁の独り語り形式に新しさを感じたものの、暗号のような文章を解読するのに難儀したが、映像化した本作は東北弁の音の面白さに加え、コメディ要素もたっぷりで解りやすく観られました。

 

夫に先立たれて一人暮らしの桃子さん。いったい何枚着てんの?と驚くほど着こみ、慣れた手つきで腰に湿布を3枚、そして掌いっぱいの大量の薬を飲む毎日。息子とは疎遠で、来るのは営業マンとオレオレ詐欺の電話ばかり。たまに娘が来たと思えば「お金を貸して」。バスに乗って病院に行き、3時間待って診察は1分「様子を見ましょう」と言われて、また大量の薬をもらって帰る。 毎日同じような食事を摂り、こたつに入ってズズッとお茶をすすり、図書館で恐竜の本を借りる桃子さんは、遠い昔に棄てたはずの故郷の言葉で昔を回想し、独り言を言うことが増えた。そんな桃子さんに「おらだばおらだ」という寂しさの分身3人がまとわりつくようになる…

 

私自身にはまだ先の事に思えて笑ったり、「母もこんな寂しさを抱えていたのだろうか…」と身につまされてほろりとしたり。 田中裕子と蒼井優の存在感は素晴らしいが、単調な日々を描いて2時間17分は長すぎる!

 

◎日曜かんたんブランチ

パリパリ美味しい「切り干し大根のハリハリ漬け」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

扇ひろ子さんの昭和42年のヒット曲「新宿ブルース」お届けしました。

 

 

ラジオって聴くだけじゃなく、参加すると楽しいですよ。

リクエスト曲やあなたの身近なメッセージをお待ちしています。

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