三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は、菅田将暉と小松菜奈主演の映画「糸」です。

 

◎三丁目映画館

「糸」

中島みゆきさんのヒット曲「糸」をモチーフに、平成元年に生まれて13歳で出会った漣と葵の18年間を描く。主演は既に名優の感ある菅田将暉と小松菜奈。とくれば、泣けないわけがない! 美しい美瑛の丘での出会い。夜汽車での逃避行、そして雪景色の中での別れ・・・等々、何度か涙を拭いました。 

しかし… なんだか消化不良の気分が残るのはなぜだろう。

 

先ず共演が豪華すぎ。 榮倉奈々・斎藤工・山本美月・成田凌など、二階堂ふみでさえ影が薄いほどの存在感を示し、各々のエピソードで別の映画が撮れるくらい濃い。特に葵と斎藤工の関係はその後どうなる…と、最後まで気になりました。 

 

その上に舞台が広すぎ。 北海道~東京~沖縄~シンガポールと移り、その美しさに集中力が緩んでしまう。しかも、バブルと同時多発テロ、二つの大震災にリーマンショックにも触れて、欲張り過ぎて焦点がぼやけてしまった。その割にはありきたりの結末で、主演の二人がもったいない気がします。

 

現実の世の中は、個々が人生の主役であり煩雑な人間関係を生きている。 その通りなのだけど、2時間で描く映画は焦点を絞って描いてくれなくちゃ。

糸と糸が交差して織りなす布というよりも、それぞれの織り上げた布が不作為に並ぶパッチワークのような映画になってしました。 

折々に挟み込まれる中島みゆきの歌声が、最も感動的でした。

 

◎日曜かんたんブランチ

薬味に使って残りがちな大葉で、かんたんおつまみ「ぱりぱり大葉」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

沖田浩之さんの昭和56年のヒット曲「E気持ち」をお届けしました。

 

 

ラジオって聴くだけじゃなく、参加すると楽しいですよ。

リクエスト曲やあなたの身近なメッセージをお待ちしています。

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