三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「カセットテープ・ダイアリーズ」です。

 

◎三丁目映画館

「カセットテープ・ダイアリーズ」

1987年、サッチャー政権下のイギリス。ルートンという小さな町に住むパキスタン人の高校生・ジャベドが、ブルース・スプリングスティーンの音楽と出会うことで、自己を開放してゆく・・・ 或るジャーナリストの回想録を基に制作。

 

海外で暮らすと、自国にいる時より愛国心が強くなると言うが、ジャベドのお父さんもそのよう。パキスタンの伝統や教えを頑なに守って家族を縛り付ける。

家計のやりくりも、子どもの教育も、娘の結婚も、すべて家長である父親が決め、母親は指図に従うだけの封建的家庭。 その上、外に出れば白人たちからは移民と馬鹿にされ、罵られて唾を吐かれ、人種差別を受ける毎日。 

 

この家を出たい!この町を出て行きたい!と願いながら、ただ黙るだけだったジャベドが、ブルース・スプリングスティーンの歌と出会って変わってゆく。 

深刻だけど、実はどこの国にも、どこの家庭にもありそうな普遍的なテーマ。

不景気による失業や父と息子の確執、高校生の友情や恋愛模様が、ブルースの強い歌声に乗せて高校生の青春目線で綴られる。

 

「父親は強く立派でなくてはいかん!」と思い込んでいる頑固父さんが、仕事を求めて街をさ迷うシーンや、妻の前でふと涙を見せるシーンでグッときました。

子どもには子どもの、親には親の立場や気持ちがあって、そのどちらにも共感できる。世代を問わず、ブルースのファンでなくても楽しめます。

 

◎日曜かんたんブランチ

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鹿内孝さんの昭和47年のヒット曲「本牧メルヘン」をお届けしました。

 

 

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