三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

新年最初の映画解説は「男はつらいよ50 お帰り寅さん」です

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「男はつらいよ50 お帰り寅さん」

渥美清さんが亡くなって23年。寅さん役ができる俳優など他にいるはずもなく、50作の節目となる本作はCGや編集技術を駆使しての懐かしい寅さん登場です。寅さんを誰よりも愛し、過去の作品の細部まで知り尽くした山田洋二監督ならではの編集で、現在と過去を違和感なく合体させて懐かしい寅さんを楽しませてくれます。

 

寅さんの妹さくらと博の息子である満男は成長して小説家となり、妻を亡くして中学生の娘と二人暮らし。そんな満男が初恋の人イズミと再会して生まれる悩み。

10歳から満男を演じている吉岡秀隆の成長と変化に感慨深いものがあります。

後藤久美子もすっかり大人の女性になりました。

 

リアルな今を生きる満男やイズミの抱える現実は厳しく、柴又の面々も年老いてしまったけれど、泣けたのは満男の回想する過去の方。寅さんやくるまやファミリー、歴代のマドンナたちの輝くような若い笑顔にふと涙がこぼれました。

 

いつも誰かに恋をしては振られて旅に出る寅さん。だけど、おいちゃんがいておばちゃんがいて、御前様もいて、妹さくらの待っている柴又へ必ず帰ってくる寅さん。父がいて母がいて自分自身も若かった日々を重ねて思わずホロリとしました。

 

桑田佳祐が主題歌を歌うオープニングと、老人施設で登場する立川志らくには違和感あり。

 

◎日曜かんたんブランチ

お正月にご馳走で疲れた胃にやさしい、「中華風七草がゆ」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

昭和38年、梓みちよさんで「こんにちは赤ちゃん」をお届けしました。

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