三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「カツベン!」です。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「カツベン!」

映画がまだ活動写真と呼ばれていた頃に、独自のしゃべりで観客を沸かせた活動弁士、カツベンを目指した青年の姿を、映画への愛とのどかな大正時代を背景に描く周防正行監督の最新作。

 

映画に音声がなかった時代の活動写真は今よりむしろ豪華。劇場専属の音楽師がいて、場面に応じて笛や太鼓に三味線などをかき鳴らし、弁士はとうとうと、また切々と映画を語る。本来のストーリーには関係なく、弁士のしゃべりひとつで悲恋にも喜劇にも変身する活動写真に人々は熱狂し、カツベンはスター職業だった。

 

そんなカツベンを目指す俊太郎(成田凌)の立身出世物語かと予想していたら、ちょっとブラックで、かなりのドタバタ喜劇でした。

映画を愛する俊太郎と幼馴染の梅(黒島結菜)の二人に、もう少し優しい結末でも良かったのに…と思うが、『これで終わりじゃない。人生にも続編がある』という言葉に救われる思い。映写室でのエピソードや、大切に集めた映画フィルムの顛末は「ニューシネマ・パラダイス」を想い起させて、映画への愛は伝わりました。

 

出演者は豪華で、周防監督作品の常連たちがひと癖もふた癖もある役でわんさか登場。竹中直人や渡辺えりなど直ぐに分かる役だけでなく、映画の中で上映される活動写真にもあの人この人が出演していて、白塗りのスターたちを探す楽しみもあります。

 

◎日曜かんたんブランチ

クリスマスのテーブルに彩を添える「生ハムと大根のサラダ」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

昭和43年、ザ・ダーツで「ケメ子の歌」をお届けしました。

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