三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「長いお別れ」の紹介です!

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「長いお別れ」

直木賞作家・中島京子さんの実体験に基づく原作を、「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督が映画化。認知症になった父と、支える母、それぞれに問題を抱える娘二人の7年間を静かに描く。

 

物語の中心となるお父さん役の山崎努さんが素晴らしい。厳格な教育者であった風貌を残し、自らの誇りであった知性を失っていく戸惑いを演じ、愛すべき人間力を発揮するお父さんを演じて見事です。

 

カルフォルニア在住で、仕事一筋の夫と反抗期の一人息子との関係に悩む長女は竹内結子。カフェを開く夢を持ちながらも恋愛運の悪い次女は蒼井優。重いテーマの中で、可愛くて楽天家のお母さんを演じた松原智恵子さんに救われます。

 

高齢化社会の中で、どの家庭にも起こりうる深刻な問題がテーマですが、描かれる東家には金銭的な苦労はなく、介護の様子や孫息子のアメリカでのエピソードなど、ちょっときれいごと過ぎて、実際はそんなものじゃない…という声も聞こえてきそうですが、思わず涙するシーンやクスっと笑えるシーンもあり、いざとなると人間って案外強いものだなぁ…と、救われる思いもありました。

 

タイトルの「長いお別れ」とは認知症のこと。少しずつ記憶を失くして、ゆっくりと遠ざかっていくことから、アメリカではそう表現される病なのだそうです。

 

◎日曜かんたんブランチ

アボカドを漬物に!? 「アボカドの浅漬け」をご紹介。

 

◎昭和の名曲をあなたに

昭和43年、佐川満男さんの「今は幸せかい」をお届けしました。

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