三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「居眠り磐音」の紹介です!

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「居眠り磐音」

佐伯泰英の人気小説シリーズを、富山県出身の本木克英監督で映画化。『時代劇のニューヒーロー誕生』と謳った時代劇の醍醐味もさることながら、美しく切ないラブストーリーに涙しました。

 

250年前の江戸で貧乏長屋に暮らす磐音。『眠っているのか起きているのかまるで手ごたえがない』が、ひとたび刀を抜けば一撃で相手を倒す、居眠り剣法の達人である磐音の過去が綴られる前半が凄まじい。 豊後関前藩の幼馴染である三人の若侍が、一つの悪意によって不幸の連鎖に落ちてゆく。『何をどうすればこんな悲しいことに…』と絶句するほどの凄惨な結末を経て、藩を捨て浪々の身となった磐音。

 

主役の松坂桃李がとてもいい! 穏やかな微笑みと武士らしい真面目さ、そして一途さの中に何より色気がある。 許嫁の奈緒を演じた芳根京子もとてもいい! 磐音が奈緒を思い続けて生きることを納得させるだけの可憐さ・強さ・美しさがありました。

 

地方の侍社会を描いた前半と、江戸の町人文化を描いた後半とのメリハリも面白く、出演者はオールスターの豪華さ。中でも特に印象的なのは柄本明と佑の親子。凄い!としか言いようのない二人の存在が、本作に人間ドラマをプラスして、ぐっと作品の厚みを増しました。

豊後は大分県ですが、磐音の両親役の石丸謙二郎と財前直見は共に大分の出身で、ネイティブ大分弁を披露してリアリティを添えました。

 

◎日曜かんたんブランチ

行楽にもぴったりの「肉巻きおにぎり棒」をご紹介。

 

◎昭和の名曲をあなたに

鰐淵晴子さんの昭和40年のヒット曲「素敵な明日」をお届けしました。

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