三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「人魚の眠る家」の紹介です!

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「人魚の眠る家」

東野圭吾小説を原作にした映画。殺人事件も謎解きも無いけれど、首に刃物を突き付けられて「あなたならどうする?」と答えを迫られているような、恐ろしくて悲しい映画でした。

 

娘の小学校受験が終わったら離婚する約束の夫婦。ある日、娘がプールで溺れて脳死状態に。一度は臓器提供を決めた夫婦だったが、最後のお別れに握りしめた娘の手が反応したことから一転、夫婦は娘の延命治療を望み、娘は眠ったまま成長を続ける… というお話。

 

経済的に豊かな夫婦は娘を自宅に置いて最先端の医療を施し、若い技術者(坂口健太郎)の開発した機械で脊髄に信号を送ることによって、眠ったままの娘の手足は動かされ、微笑みさえも作れるようになる。少しずつ狂気に落ちていく妻(篠原涼子)に慄然とする夫(西島秀俊)!

 

法律では『臓器提供を望む場合は脳死判定をもって死亡とされ、臓器提供を望まない場合は心臓の停止をもって死亡とする』そうだが、『脳死は人の死である』と頭では理解しても、眠り続ける我が子をあきらめることができるか?と問われて、即答できる人は少ないはず。

 

クライマックスで母親が問いかける叫び、夫に向かって訴える本音に共感し、もしも自分だったら… もしも我が子だったらどうするだろう…と自問して、涙がとまりませんでした。

 

子を持つ親にとって怖ろしくも悲しい映画ですが、ラストには気持ちを救われる美しいシーンと希望が用意されています。

 

◎日曜かんたんブランチ

蓮根で洋風のおかずを一品。「レンコンのはさみ焼」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

久保幸江さんでS26年「ヤットン節」をお届けしました。

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