11月11日の放送
2018年11月11日 10:30
カテゴリ:2018年放送分
◎良子のつぶやき
今週の映画解説は「オズランド」と「ビブリア古書堂の事件手帖」の二本立て紹介です!
◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画
「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」
地味な映画ですが、意外にほっこりと楽しめました。
ラブラブの彼とずっと一緒に居たくて、彼と同じ会社に就職したのに、配属されたのは傘下のローカル遊園地。おまけに波平(なみひら)という名前まで間違えられて「なみへい」だなんて、もう最悪。これってパワハラじゃない?!
豚小屋の掃除や園内のごみ拾いばかりやらされて「私はゴミ拾いするためにW大学を出たんじゃありません!」とプライドを誇示するが、一緒に配属されて同じ仕事をさせられている吉村はなんと東大卒。へこむよねぇ… しかし、波平は「魔法使い」の異名をとる上司、小塚(おづか)に出会い、仕事の楽しさを覚えてゆく…というお話。
社会人一年生の意気込みと、待ち受ける現実に共感し、遠距離恋愛の難しさにも納得。会えない寂しさから… ではなく、離れた場所での生活感や、変わってゆく価値観を共有できなくなるから… なのね。
しかし、登場人物全員が善い人で、悪人が一人も出てこないので、暗~い物語にはならない。主演の波留さんはコミカルで可愛らしいし、終始笑顔で、いつになく明るすぎる西島秀俊にも軽い驚き。 「仕事も人生も、ちょっとしたアイデアと熱意で変えられる!」って、ちょっときれいごと過ぎるけど、ポジティブな気分になれる映画です。
「ビブリア古書堂の事件手帖」
鎌倉の片隅にひっそりと佇む古書店を舞台に、店主の栞子が一冊の本を巡る謎をひも解く。
タイトルは「事件手帖」だが、殺人などの派手な事件はなく、一冊の本を巡る謎解きも、本編半ばでおおよそ見当がついてしまう。
ミステリーというより静かで耽美な…昭和半ばのメロドラマを見るような趣の映画でした。
夏目漱石の「それから」と、太宰治の「晩年」、2冊の本が結ぶ謎と禁断の秘密。
亡くなったお祖母ちゃんが死ぬまで胸に秘めていた秘密とは?
渡辺美佐子さんの若かりし日の役が夏帆さん?
小説家志望で金持ちのボンボン、スラリとハンサムな東出昌大さんが人生を賭ける相手にしては、ちょっと地味すぎるというか、華がなくない? と思ったのですが、だからこそ誰にも気付かれなかった…と考えれば、納得ですかね。
主演の黒木華さんはやっぱり美人だと再認識できるし、共演の野村周平の若さもいい。そして鎌倉という町がいい。秘密の匂いを醸し出す、ビブリア古書店のしっとりとした佇まいが何よりもいい。
◎日曜かんたんブランチ
東田コーイチローさんから寄せられた「納豆チャーハン」をご紹介しました。
◎昭和の名曲をあなたに
渡辺はま子さんでS25年「桑港のチャイナ街」をお届けしました。
*各コーナーへの感想やリクエスト曲、あなたのつぶやきお便りもお待ちしています!
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