三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画評は豪華2本立て!「ジュマンジ」と「レディ・プレイヤー1」です。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」

ロビン・ウィリアムス主演で1996年に公開された「ジュマンジ」の続編。 問題行動で居残りさせられた4人の高校生が学校の地下室で見つけた呪いのゲーム「ジュマンジ」。太鼓の音と共にゲームの世界に入り込むのは前作同様だが、22年の時を経た今作はサイコロゲームではなくビデオゲーム。4人はゲームのキャラクターとなってジャングルへと放り込まれるのであります。

 

面白いのは4人が本人とは正反対のキャラに変身すること。宿題を代わりにやらされている弱弱しいオタク男子はムキムキマッチョな冒険家(ドウェイン・ジョンソン)に、授業中に彼氏と電話してる今どき女子は太っちょの髭オヤジに、自信満々のアメフト男子は小柄なお調子者に、そしてお堅い屁理屈女子はフェロモンむんむんのセクシー女子に変身して、カバやゾウ、サイの群れなどと闘いつつ、悪党どもからジャングルの守護神の秘宝を奪い返すのであります。

 

彼らはゲームの中で死んでもまた生き返ることができるのですが、3回の命を使い果たすと永遠に消えてしまう…という恐怖も。アメリカ映画らしい下ネタのお笑いも挟みつつ、問題児だった高校生たちが様々な教訓を学んで成長してゆく過程はお約束どおり。前作へのオマージュも織り込んで、ホロリとさせるラストも用意されています。

 

「レディ・プレイヤー1」

荒廃してスラム化した街に人が溢れる2045年の世界。こんな町で生きてゆくなんて… でも大丈夫。4次元ゲーム「オアシス」の眼鏡をかければアラ不思議。ハンサムなレーサーにも、美人のファイターにも、なりたい自分になって空想の世界で生きることができる。 東京の超満員の通勤電車内で、目を閉じてヘッドホンで音楽を聴いている人や、スマホのゲームに熱中している人と同じ現実逃避ができるというわけ。 

 

ある日、「ゲームの中に隠された3つの鍵を最初に手に入れた者にオアシスの権利と58兆円の遺産を譲る」というオアシス創始者の遺言が公表され、世界的な争奪戦が始まる… というお話。 

 

なんせ誰でも自分の空想する世界で活躍できるので、世界中の有名キャラクターがわんさと登場。アイアンジャイアントもゴジラもジュラシックパークの恐竜もキングコングも、トランスフォーマーにデロリアン、なんとガンダムだって登場しちゃうのです。 映画ファンも長くなると、新作映画にも既視感を感じるものが多くなって、知らない方が幸せってこともあるなぁ…なんて思っていましたが、本作品で久々に「得した!」気分を味わいました。

だって「マッド・マックス」や「エイリアン」「スター・ウォーズ」や「シャイニング」など、往年のヒット映画へのオマージュが次々と登場し、知っている喜びをくすぐってくれるのです。謎を解く秘密の言葉まで「市民ケーン」のあの言葉だったりね。三船敏郎さんへの敬意や日本への親愛も感じられて嬉しいです。 

 

スピード感の半端ない映像と過剰なまでのサービスで若者向きの映画のように思えますが、実は長年の映画ファンである大人の方が楽しめる映画かもしれません。 

全くタイプの違う社会派映画の「ペンタゴン・ペーパーズ」を、ほぼ同時進行で製作してしまうS・スピルバーグ監督、やっぱりスゴイ!

 

◎日曜かんたんブランチ

GWは子供達にも料理をさせて?あげましょう!「肉のポン酢炒め」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

元祖・日本の喜劇王、榎本健一さんで「私の青空(S11)」をお届けしました。

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