三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

ようやく梅雨明け宣言も出て本格的な夏が来ました。学童クラブに通うお子さんのお弁当作りや帰省した家族のお世話など、いろいろ大変ですが、頑張り過ぎないように気をつけてね。

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「君の膵臓をたべたい」

原作より良かった! 不気味なタイトルだし、“住野よる”という作者も男性なのか女性なのかさえ?で、興味を持ちつつも敬遠してきた原作を読んだのは、文庫本になった2か月ほど前。でも、小説にはあまり感動できず、映画化ってどうだろ…って思っていました。

で、映画を観た感想は、「原作よりも良かった!」

 重い膵臓病で余命わずかという女子高生の咲良と、偶然それを知ってしまったクラスメイトの“僕”との物語。 ラブストーリーは配役がとても重要だが、主人公二人がとてもいい! 

咲良を演じた石川県出身の浜辺美波さんは自身と同年齢のヒロインを生き生きと演じ、死と向き合う陰の部分も垣間見せて良かった。 そして僕役の北村匠海くんは、咲良に振り回されるとまどいや気後れ、純情ぶりをストレートに演じて魅力的だ。

 小説と大きく違うのは、成長して教師になった僕の回想形式で綴られること。しかしそこは必要だったのかどうか… 新人の二人だけの出演では興行的に不安なので、小栗旬や北川景子を出演させるために役を作ったような気がする。しかし、見惚れるほど美しい花嫁姿を見せる北川景子はともかく、小栗旬の役どころにはあまりいいとこなし。

 ただ、過去と現在のつなぎ方がスムースで、違和感なく時系列を行き来できたし、結末にも原作にはないエピソードが加えられ、小さな伏線が繋がってストンと腑に落ちる結末にカタルシスを得られる。

 この映画から受け取る教訓は三つ。

深刻な病で余命わずかな人も、健康そのものの人も「明日死ぬかもしれない」という条件は同じ。今日一日を大切に生きよう。 『一人で生きる』なんて寂しい。誰かの目を真っ直ぐに見ながら「私と友達になってください」と、大きな声で言ってみよう! そして図書館をもっと利用しよう。人生を変えてくれるような宝物と出会えるかもしれないよ。

 ◎日曜かんたんブランチ

オクラをたまには洋風に「オクラのマヨネーズ焼き」をご紹介しました。

 ◎昭和の名曲をあなたに

美空ひばりさんの「一本の鉛筆(S49)」をお届けしました。

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