三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

父の日ですね。私はいつも気になるのですが、お父さんを軽んじるCMや、自虐的なサラリーマン川柳などが多過ぎないですか。 全国のお父さん、「家族を背負って頑張っているのに、けしからん!」と抗議の声を上げてください。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「海辺のリア」

出演者は名優中の名優・仲代達矢さんを中心に、黒木華、阿部寛、原田美枝子、小林薫の5人だけ。通行人もエキストラも含めて他には人っこひとり出てこない。抑揚の大きな芝居、悲劇的なセリフ回し、まるで舞台劇を見ているような、そんな映画でした。

 

タイトルから解るように、題材はシェークスピアの悲劇「リア王」。劇場を石川県千里浜の砂の上に移して演じられる舞台芝居だと思って鑑賞しましょう。

 

かつてはスター俳優だったが今は認知症となり、長女に全財産を譲る遺言書を書いたとたんに老人ホームに入れられた桑畑が、ホームを脱走して海辺をさまよい歩く…というお話。

 

茫々とした白髪と髭、黒く長いコートを着て鞄を引きずりながら彷徨する桑畑の姿はリア王そのもの。狂気と理性を瞬時に演じ分け、無意味なことさえ意味のあることのように感じさせ、ときに可愛らしさを振りまく仲代達矢さん、すごい! すごいです!! 

 

かつて桑畑に追い出された末娘役は黒木華。最近引っ張りだこの女優さんですが、役によって全く印象の違う女性を演じ分ける彼女は、末恐ろしい女優さんです。

 

長女役の原田美枝子はひたすら怖いし、その夫役の阿部寛はひたすら情けない。影のように長女に寄り添う、謎の男の小林薫にいたっては、セリフがたった一言という徹底ぶりです。

 

◎日曜かんたんブランチ

おつまみにもお弁当のおかずにもなる「はんぺんのチーズ焼き」を紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

「輪島の規巻き千べえさん」のリクエストで、

守屋浩さんの「僕は泣いちっち(S35)」をお届けしました。

 

*各コーナーへの感想やリクエスト曲、あなたのつぶやきお便りもお待ちしています!

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