三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

新緑や花々の美しい季節。その美しさを描けたら…と、私は下手な絵手紙の練習にせっせと励んでいるのですが、『「バラです」と添え書きしなければバラに見えないよ』と家族に言われるありさま。うぇ~ん、負けないぞ~!

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「ちょっと今から仕事やめてくる」

原作を読んでいたので楽しみに鑑賞しました。主演の若い二人、福士蒼汰と工藤阿須加が

とっても良かったです。

 ブラック企業に勤め、身も心も疲れ果てている隆。ある夜、電車に飛び込もうとした隆を助けたのは小学校の同級生と名乗る山本だった。 山本によって隆は少しずつ変わってゆくが、山本は3年前に亡くなっていたことが分かり・・・ というお話。

 

暴力的な部長(吉田鋼太郎)のパワハラがリアルで残酷で、何度もぶん殴ってやりたい衝動に駆られました。あれほどまでに耐えて我慢して守らなければならないものなんて無い!と思う。この映画を観て「自分の会社と似てる…」と思う人は、今すぐ会社を辞めましょう。『会社を辞めることより死ぬことの方が簡単なの?』『命は自分一人のものじゃない』というメッセージが強く伝わってきます。

 

まず山本役の福士蒼汰が最高!東京出身なのに違和感のない関西弁を操り、無邪気な明るさと謎めいた部分を演じ分けて素晴らしい。24歳になったばかりの彼の俳優としての将来がたのしみです。

 そして隆役の工藤阿須加もいい。ゴミ屋敷のようなアパートの部屋で、背中を丸めて泣く隆の姿は悲し過ぎるが、工藤阿須加の素直さと柔らかい声、大きな瞳がとても生かされている役だと思う。(走り出すシーンでは、素早い身のこなしと身体能力の高さに、さすがソフトバンク工藤公康監督の息子だ!と感心しちゃいました)

 それから女子社員役の黒木華が凄い! 心が崩壊する一歩手前、崖っ淵につま先で立ってる女の、凄みと恐さが鬼気迫り、いつもほんのりとした昭和の女を演じている彼女の真価を見た思いがします。

 

原作とは違う結末に、「夢物語にしないで欲しかった」と思いましたが、南の島の碧い海と子供たちの笑顔は、つらい物語を見続けた者への癒しのプレゼントかも? と思ったら、すとんと納得できました。

 

◎日曜かんたんブランチ

ビールのおつまみにぴったり「チーズ竹輪」を紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

果物にまつわる名曲を2週にわたりお届けします。

今週は、スリーキャッツの「黄色いさくらんぼ(S34)」をお届けしました。

 

*各コーナーへの感想やリクエスト曲、あなたのつぶやきお便りもお待ちしています!

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