三丁目の良子さん

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「世界一キライなあなたに」

なんとも美しくてラブリーな映画でした。久しぶりにエンドロールの最後まで座っていたい映画でした。

 首から下が動かない車椅子の男性と介護師の物語という設定は「‘12仏 最強のふたり」と同じですが、「最強の~」が男性二人の物語なのに対して、本作品は魅力的な男女の物語。英国の恋愛小説の映画化です。

 

見どころはなんとも魅力的な主役の二人。 

貴族の御曹司でハンサム、しかも仕事バリバリのビジネスマンだったのに、一瞬の事故で脊椎を損傷した青年ウィルを演じるサム・クラフリンの美しさにうっとり。若き日のヒュー・グラントを思い起こさせる甘さを湛えた美形です。

 そして、家族の家計を支えるために進学を諦め、ウィルの介護を勤める女性ルー役はエミリア・クラーク。ぽっちゃりムチムチの体型で腿が太くて、太い眉毛と大きな瞳がなんとも可愛いのであります。

 彼女のファッションがまた素敵。カラフルで奇抜な服やラブリーな靴コレクションは大注目!アメリカとは全く違うファッションセンスに驚きます。

 

失業率の高いイギリスの現状も伏線として描かれていて現実的だし、結末も決してハッピーエンドではありません。なんでも持っていた人、なんでも出来た人が何も出来なくなった辛さや苦しみは凡人の想像を超えるものだと思うけれど、ウィルが自ら選んだ結末に泣きました。しかし、観賞後のあと味は「悲劇」ではなく、「それでよかったのかもしれない・・・」というあたたかい思いでした。

 邦題が内容にそぐわない気がしますが、ラストには新タイプのシンデレラストーリーが用意されていて、ラブファンタジー映画として楽しめます。

 

◎日曜かんたんブランチ

さつま芋とホットケーキミックスで「鬼まんじゅう」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

S33年の若原一郎さんのヒット曲「おーい中村君」を お届けしました。

 

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