三丁目の良子さん

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「世界から猫が消えたなら」

脳腫瘍の末期と宣告された30歳の郵便配達員が、自分とそっくりの悪魔と『この世から何かひとつ無くす代わりに一日の寿命を得る』ことを取引する… 

 

主人公の〝僕“と悪魔のニ役を演じている佐藤健ファンと猫好きのための映画かな・・・ 突然の余命宣告に途方にくれる純朴な青年と、鋭い目つきで〝僕”に詰め寄る悪魔を演じ分けた佐藤健の、ふんわりした透明感と、皮肉っぽく攻撃的な部分と、両方の魅力を楽しめます。 

 

『この世には有っても無くても良い物がいっぱいある』という悪魔が真っ先に消したのは電話。しかし、この世から無くなるということは、単に物としての電話がなくなるだけでなく、電話で話した会話も思い出も、電話にかかわる全てが無かったことになるわけ。ひとつ、またひとつと、一日の寿命と引き換えに悪魔が何かを消し去るたびに、〝僕“を取り巻いていた過去が失われてゆく。この世に無くてもいいものなんてないんですね・・・ 

 

〝僕”の元恋人役は宮崎あおい。ツタヤと呼ばれる映画マニアの友人役は濱田岳。アルゼンチン旅行の思い出に登場する自由人のトムさん役は奥田瑛太。この三人がとても良いです。 

 

モノトーンで描かれる昭和レトロな函館の町から一転、カラフルで生命力にあふれるブエノスアイレスの街が印象的で、バックパッカーのトムさんを演じた奥田瑛太は数分の出演で強烈な印象を残し、今後に注目です。

 

優しい母さんや不器用な父さん、そして可愛い猫ちゃんにほろりとし、猫派ではない人もこの映画を観たら猫を飼いたくなりそう。

あ、そうそう、名作映画の数々もきっと見直してみたくなりますよ。

 

 

◎日曜かんたんブランチ

「新じゃが芋のポテトフライ」ご紹介しました

 

◎昭和の名曲をあなたに

昭和39年発売の梶光夫さんのヒット曲「青春の城下町」を お届けしました。

 

 

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