三丁目の良子さん

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「オデッセイ」

「無人島にたった一人で流れ着いたら、あなたはどうする?」という設定の物語は今までにも有ったけれど、本作は無人島の比じゃない、火星に置き去りにされた男のお話です。 

 

空気も水も通信手段もなく、食料はあと30日分だけ。あなたならどうします? 

どうせ死ぬのだから苦しまないうちに…と早々と死を選ぶ人、運の悪さや仲間の誰かを呪いながらその日を待つ人…と、いろんなタイプがいそうだけど、本作の主人公ワトニーは決して諦めない。次の火星探査機がやってくる4年後まで「なにがなんでも生きてやる!」と、赤茶けた不毛の大地が広がる火星で究極のサバイバルを始めるんですね~。 

 

なんてったって宇宙飛行士ですから頭は良いし健康、しかも専門は植物学とあって。知識と知恵と体力・気力を総動員して闘うわけです。

 

全編の半分近くは一人芝居という主演のワトニーを演じるのはマット・デイモン。かっこよすぎず素朴さを失わない彼の個性が役どころにぴったり。状況は絶望的ですが深刻になりすぎず、時にユーモラスに人間の強さを感じさせてくれるし、挿入歌の数々も良い。 

 

しかし、地球からワトニーをサポートするNASAに協力を申し出るのが中国チームということに「いまアメリカが仲良くしたいのは中国なのね…」と時代を感じさせられ、最近のハリウッド映画にはやたらと「中国」が登場するなぁという印象と重ね合わせて、映画もビジネスなのねと思い知らされ、ちょっぴり鼻白む思いを感じるのは私だけかしら?

 

◎日曜かんたんブランチ

バレンタインデーは家族にも感謝の心をこめて「チョコレートのホットサンド」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

昭和46年発売の中尾ミエさん「片想い」作詞:安井かずみ 作曲:川口真をお届けしました。

 

*各コーナーへの感想やリクエスト曲、あなたのつぶやきお便りもお待ちしています!

 

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