三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画評は「モリーズ・ゲーム」です。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「モリーズ・ゲーム」

ハリウッドスターや財界の大物などの名前が顧客リストに載っていたという、ポーカールームの女性経営者モリー・ブルームの半生を描く。 

 

勉強もスポーツもトップであることを求める父親(ケヴィン・コスナー)の指導でモーグルに打ち込んでいたモリーは、オリンピック選考会で不慮の事故に遭って競技を断念。ハーバード大学進学までの短期間のつもりで勤めたアルバイト先で、ポーカーゲームのアシスタントに誘われ、やがて自分のゲームルームを構えるまでになって大成功するが、10年後FBIに逮捕されてしまう。 

 

実在の人物なので、前半は生い立ちや過去の説明が速いテンポで続き、頭の中を整理しているうちに物語は佳境へ。 ポーカーは良く知りませんが、社会的に成功して巨万の富を持つ人たちの賭け金の大きさと、自らのキャリアを棒に振るようなギャンブル依存の怖さに驚愕。そんな彼らを冷静に見つめながら、時に人として諭し、ロシアンマフィアに襲われて重傷を負っても自力で治すモリー。

 

そして全財産を没収され逮捕されたモリーに、FBIは『顧客の名前を明かせば財産は返還するし、起訴もしない』と取引を持ち掛けるが、『名前を明かせば彼らの人生を奪ってしまう』と拒否。『起訴されたら3年の刑務所暮らし。看守に犯され、出所しても一文無しだ。』という弁護士の説得にも頑として応じない。 

 

ご本人に気を遣ってか、マイナス面が描かれていないのが手前味噌な気もするが、美人で頭が良くて性格は男前。元々がアスリートなので体格も良く、自分で始めたことへの自己責任はきちんと負います、という強い精神も持ち合わせているモリーさん。今後どんな世界で生きてゆこうとも、きっと成功するでしょう。モリー役をジェシカ・チャステインが堂々と演じて魅力的です。

 

◎日曜かんたんブランチ

「新玉ねぎとアボカドの和え物」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

マイク真木さんの歌で「バラが咲いた(S41)」をお届けしました。

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