◎良子のつぶやき

今週の映画評は「ピーターラビット」です。

◎三丁目映画館～今週の桂木良子お薦め映画

「ピーターラビット」

青い上着を着た世界一有名なウサギ、ピーターラビットの物語。　「サウンド・オブ・ミュージック」のオープニングシーンを髣髴とさせるような、緑の野山を俯瞰したシーンと美しい歌声で始まる映画に期待が高まります。

英国で最も美しいと言われる湖水地方に住んでいる、いたずら好きのうさぎと仲間たちの日常を、実写とＣＧアニメそして原案のビアトリクス・ポターの絵本さながらのイラストを駆使して、生き生きと描き出します。くりくりした目やふかふかの毛並み、小さな足の肉球まで、まるで実際に触っているような気分になります。

意地悪爺さんのマグレガーが亡くなり屋敷を相続した青年トーマスと、ピーターの憧れの女性ビアの恋をからめながら物語は進んで行くのですが、ピーターのいたずらがやり過ぎで、英国の物語らしい慎みが失われてちょっと残念。熊が主人公の映画で例えると、英国の「パディントン」と米国の「テッド」の違い…というか、ハリウッド的な毒が気になります。

一方でハリウッド的なサービス精神もいっぱいで、トーマスが勤めているのは欧州一有名なデパートであるハロッズだし、バッキンガム宮殿の閲兵や、ロンドンブリッジに国会議事堂、二階建てバス等々、ロンドン観光も満喫させてくれます。

そして珠玉の名言もそこここに散りばめられていて、「身体は小さくても大きな夢を抱けばビッグマンになれる」「サラダしか食べてないのに太るのはドレッシングのせい。レモン汁に変えるか、別皿に盛ろう」とか、「地球は子供たちからの借り物です」など、勉強になります！

◎日曜かんたんブランチ

コロコロかわいい「新じゃがのこっくり煮」をご紹介しました。

◎昭和の名曲をあなたに

西城秀樹さんを追悼して「ブルースカイブルー（Ｓ53）」をお届けしました。

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