三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

現美展を見てきました。咲き誇る桜にも負けない美しい作品に眼福をいただきました。

 

◎三丁目映画館

「ロストケア」

連続殺人犯として逮捕された介護士と検事を、初共演の松山ケンイチと長澤まさみが迫真の演技で描く社会派サスペンス。少子高齢化の進むいま、誰にとっても人ごとではない重いテーマを考えさせられる。

 

民家で老人と訪問介護センター所長の死体が発見され、介護士の斯波(松山ケンイチ)が捜査線上に浮かぶ。斯波は献身的な介護で利用者に慕われる、心優しい青年だったが、検事の大友(長澤まさみ)は斯波の務める施設での老人の死亡率が異様に高いことに気付く。斯波は老人たちの命を奪ったことは認めるが、自分の行為は「殺人」ではなく「救い」であると主張する・・・

 

生活苦にあえぐ老女は『刑務所に入れてくれ!』と検事に懇願し、寝たきりの老父は『殺してくれ!』と息子の腕にすがり、認知症の老婆は娘や孫に心ない言葉を浴びせ続ける・・・

介護経験者には生々しく辛すぎる描写であろうし、未経験者もやがて介護する日か、あるいはされる日が来るかも・・・の、不安に襲われる。

綾戸智恵や柄本明の演技が上手すぎて、きれい事では済まされない介護の現実を思い知らされ、涙よりも恐怖を感じました。

 

父親の介護で職を失い、やがて暗い穴の底に墜ちてゆく青年を、ふしぎな透明感で松山ケンイチが演じ、仕事を言い訳にして母親を老人ホームに捨てた・・・と、負い目を持つ検事を、長澤まさみが迫真の演技で見せる。今更ながら、松山ケンイチは良い声だし、長澤まさみは美しい。

 

仕事と家事と介護で追い詰められて、精神状態が崩壊寸前の娘や息子にとって、斯波のしたことは憎むべき犯罪なのか、救いなのか・・・ 家族だから面倒をみるのは当然だと、絆の押しつけは呪縛だ!と言う斯波への判決は、死刑なのか懲役なのか映画の中では示されない。

 

◎日曜かんたんブランチ

炒めたり味噌汁に入れたりだけでなく、たまには「ニラの甘味噌和え」ご紹介しました。

 

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