三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

カンゾウをいただきました。軽酢味噌であえて美味しい春をいただきました。

 

◎三丁目映画館

「丘の上の本屋さん」

イタリアの小さな美しい村、チヴィテッラ・デル・トロントの丘の広場にある小さな古本屋。自由という名の店主リベロと、アフリカ系移民の少年エシエンとの本を通しての交流を描く、ハートウォーミングストーリー。

 

石畳の坂道をゆっくりと降りてくる初老の男性の後ろ姿から、静かに物語は始まり、甘く軽やかな音楽が心地よく流れる。これはきっと「ニュー・シネマ・パラダイス」のような? 

それとも「ライフ・イズ・ビューティフル」?と想像したが違っていました。

 

リベロの古書店は美しい緑の大地を見晴す丘の広場にあり、店には毎日いろんな客がやってきます。イタリア第一主義の男や、拾った本を売りに来る移民の男。本当の読書家に神父さん、ちょっと口に出せないような本を探しに来る女もいます。そんなある日、店の外から本を眺める少年に気付くリベロ。 本が大好きだけど買えないという少年に、リベロが貸してあげたのは「ミッキーマウス」の漫画。その日のうちに読み終えて返しに来た少年に、次は「イソップ物語」、そして「ピノッキオ」「ロビンソン・クルーソー」「白鯨」「星の王子さま」と貸し与える本は変わってゆき、少年の感想を聞くのを楽しみにするリベロは、全ての人間が自由であること、そして幸せになる権利を持っていると話します。

 

ゆっくりと流れる時間の中で暮らす人々は、みんなユーモラスで個性的。お隣のカフェの店員は親切だし、奥様の言いつけで写真週刊誌を探しに来る若い家政婦さんに恋をしている。彼女のためにネットで探してあげた本の表紙はOh!マルチェロ・マストロヤンニでした!!エシエン少年のまつげはビックリするほ長く美しいし、歌うようなイタリア語の響きも心地よい。

 

『本はゆっくりと2回読むこと。1度目は理解するために。そして2回目は考えるためにね。』というリベロの言葉に、最近は結末や結論を知ることが目的のような性急な読書をしていた自分を反省しました。陽だまりの公園のベンチに座ってゆっくりと本を読んでみたい・・・と思わせてくれる映画です。

 

◎日曜かんたんブランチ

「レタスと卵のスープ」をご紹介しました。

 

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