三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「キネマの神様」です。

 

◎三丁目映画館

「キネマの神様」

松竹映画100周年記念作品。

主演予定の志村けんさんの死去、コロナ禍での撮影中断の困難にもめげず、89歳の山田洋二監督が完成させた映画。映画への、製作者への、映画を愛する人たちへの愛が溢れています。

 

映画全盛時代の撮影所で、助監督として働くゴウと映写技師のテラシン。そしてスター女優の園子と食堂の娘・淑子との友情と恋、そして挫折・・・ 

時は流れ、ギャンブルと酒で借金まみれとなり、家族に迷惑をかけ放題のダメ親爺となったゴウ… 過去と現在の二つの物語が進行する。

 

若き彼らの日々には活気があり、配役も魅力的でぐいぐい引き込まれるが、老後の姿は侘し過ぎ。 

テラシン(野田洋次郎)が小林稔侍に、淑子(永野芽衣)が宮本信子になるのは納得できる。この人が人生の紆余曲折を経ればこうなる…と思わせてくれる。 が、菅田将暉が志村けんになり沢田研二に変化するのはちょっと無理がある。菅田将暉と若き日の沢田研二は似ていなくもないが、脚本が志村けんさんに宛てて書いたものなので、なんとなく違和感がある。

 

志村けんさんの死去で、快く代演を引き受けた沢田研二さんの男気には敬意を表するが、志村さんとジュリーでは、陽と陰、乾と湿、キャラクターが違い過ぎて、映画館で缶ビールを盗み飲みする姿に笑えない。 ゛ダメ親爺だけど愛すべき男“であるためには、やはり志村けんさんでなきゃ… と感じるシーンが髄所にあり、エンドロールの「志村けんさん さようなら」の一文が最も心に残りました。

 

◎日曜かんたんブランチ

夏らしい小鉢を一品。「ミョウガとシラスの和え物」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

菅原文太さんと愛川欽也さんの昭和50年のヒット曲「一番星ブルース」を、お届けしました。

 

 

ラジオは聴くだけじゃなく、参加すれば楽しさ100倍!

リクエスト曲やあなたの身近なメッセージをお待ちしています。

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