三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「ヤクザと家族 The family」です。

 

◎三丁目映画館

「ヤクザと家族 The Family」

「新聞記者」の藤井道人監督が描く、一人のヤクザの人間ドラマ。

見ごたえのある、いい映画でした。出演者全員が素晴らしく、特に主役の綾野剛さんが文句なくいい!! 不器用な男の一生を、寂寥感と哀愁を一身にまとって演じきって見事!

 

組長役の舘ひろしさんは「綾野君は、演技と言うより役を生き切った」とインタビューで語っていたが、大いに共感。覚醒剤で父親を亡くし『ヤクザになんかならねぇ!』と、獣のような眼をして歯を喰いしばって生きてる少年期。 全身に刺青入れたヤクザになっても純な部分がふと垣間見える青年期。 そして14年間の刑務所暮らしを終え、見る影もなく落ちぶれた組へ戻ってからの生活。山本賢治と言う男を生き切った綾野剛と、渋さに慈愛を滲ませて柴咲組組長を演じた舘ひろしさんにも拍手を贈りたい。

 

暴対法によって携帯も買えずアパートも借りられず、若い組員は次々と脱会。『義理と人情を重んじ覚醒剤には手を出さない』という柴咲組に、行き処のない老ヤクザが集う風景は切なく、生活費のために夜の海でシラスを獲るシーンに泣ける。そんな彼らと病気の組長を養うために覚醒剤に手を出す中村(北村有起哉)の慟哭が痛ましい。

暴力団とつるむ悪刑事や、半グレ集団を取り締まる法律は無いのか!

 

ラストシーンにわずかの救いがある…と一瞬思ったが、彼女もまた母親と同じ負の連鎖に落ちてゆきそうな予感がして恐くなる。 それにしても、綾野剛さんの走る姿はいつ見ても美しい!

 

◎日曜かんたんブランチ

ひまわりパパさんから届いた「鯖のカレー煮」と野々市市のマユミさんの「丸ごとキャベツ煮」。三丁目仲間から届いたメニュー2点をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

石橋正次さんの昭和47年のヒット曲「夜明けの停車場」をお届けしました。

 

 

ラジオって聴くだけじゃなく、参加すると楽しいですよ。

リクエスト曲やあなたの身近なメッセージをお待ちしています。

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