三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「ダンスウィズミー」です。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「ダンスウィズミー」

「ウォーターボーイズの矢口史晴監督の新作。『自身初のミュージカルコメディ』と銘打たれているが、「突然歌ったり踊ったりするミュージカルなんて馬鹿みたい」言う、一流商社のOL・静香が、音楽を聴くと所かまわず踊りだす催眠術をかけられ、催眠術を解くために駆け回る… というロードムービー。 「ロボジー」も「WOOD JOB」も好きで、矢口作品ファンですが、本作はストーリーもキャストもちぐはぐでイマイチでした。

 

ヒロインの性格や環境で共感する部分が少ない上に、三吉彩花さんの歌やダンスはミュージカルを演じるほどの力量ではない。一生懸命にこなしている…という印象で、観客までが歌いだしたくなるような、踊りだしたくなるような歌やダンスではない。催眠術師のサクラ役で、一緒に旅をすることになるやしろ優の方がずっと上手い。弾んでいるし背中まで踊っている。三吉彩花さんは長身できりりとした印象の美人だから、もっと違う役で生きると思う。

 

エリート社員役の三浦貴大さんも女たらしの悪人には見えず、この役には不向き。もっと都会的で薄情な雰囲気を持つ、線の細い美男俳優の方が良かったのでは。

 

この映画で役どころに最もはまっていたのは催眠術師役の宝田明さん。日本のミュージカル俳優の草分けで、御年85歳の宝田さんが、スラリとした体形と笑顔で登場。さすがに歌って踊るシーンはごく僅かだが、登場したとたんにパッと場を明るくする存在感は、さすが銀幕のスターです。

 

◎日曜かんたんブランチ

夏は酢の物! 「トマトのもずく酢あえ」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

昭和46年、森田健作さんの「さらば涙と言おう」をお届けしました。

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