1月20日の放送
2019年1月20日 10:30
カテゴリ:2019年放送分
◎良子のつぶやき
今週の映画解説は「クリード 炎の宿敵」の紹介です!
◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画
「クリード 炎の宿敵」
2015年公開の「クリード チャンプを継ぐ男」の続編。
「ロッキー」シリーズで、ロッキーのライバルとして描かれたアポロ・クリード。その息子アドニスが成長し、ロッキーの弟子となって勝利を掴むまでを描いたのが前作。
今作は、「ロッキー4」でアポロをリング上で撲殺し、その後ロッキーに敗れた旧ソ連のドラゴが、自ら育て上げた息子ビクターを伴ってアドニスに勝負を挑む… というもの。
前作が青年の成長譚だったのに対し、今作は苦悩する父の物語といったところ。
生まれる前に死んだ父の背中を追いながら、自らが父になる喜びととまどいに揺れるアドニス。アドニスを父親のように見守りながらも、実の息子との長い確執に悩むロッキー。
しかし本作で最も心に残るのは、悪役であるはずのドラゴ。
あの日から何もかも失い、ロッキーへの憎しみだけを糧として生きてきた彼の抱える寒々と暗い闇。そんな父から憎悪だけを教えられ、虐待ともいえる訓練を強いられてきた息子ビクターの、意思を持たない怪物のような姿。
試合会場で、自分たちを捨てた母親の姿を目で追い、ダウンして初めて怯えたように父を見るビクターと、最後に肉親の情を感じさせるドラゴに涙が出ました。 この映画での最大の悪者は二人を捨てた女。冷血で薄情なその姿に、ぶん殴ってやりたい!と思いました。
重量級の打ち合いは迫力満点で、見ているだけで肋骨が痛くなるような臨場感がありました。そして最高潮に突如流れる「ロッキーのテーマ」。やっぱりそう来る!?と鼻白みながらも、あの曲を聞いたとたんにテンションは沸点に達するから不思議。フィラデルフィア美術館の階段を駆け上って、両手でガッツポーズしている気分になりました。
◎日曜かんたんブランチ
柔らかくてとろりと甘い冬ネギで一品。「焼きネギ」をご紹介しました。
◎昭和の名曲をあなたに
名女優・市原悦子さんを追悼して、「ねねしな灯台(S55)」をお届けしました。
*各コーナーへの感想やリクエスト曲、あなたのつぶやきお便りもお待ちしています!
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